スワロが映画を見た

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愛についてのキンゼイ・レポート

原題:KINSEY
製作国:アメリカ/ドイツ
製作年度:2004年
上映時間:118分

監督:ビル・ゴンドン
製作指揮:フランシス・フォード・コッポラ/カーク・ダミコ/マイケル・クーン
脚本:ビル・ゴンドン
出演:リーアム・ニーソン/ローラ・リニー/クリス・オドネル/ピーター・サースガード

story:
インディアナ大学の助教授キンゼイ(ニーソン)は初体験の失敗と、生徒たちからの性に関する相談を受けたことがきっかけとなり「結婚講座」を開く。しかし、キンゼイは自分の知識だけでは答えられないことが多いと感じ、性行動に関する調査をすることにした・・・

感想:
科学的な性行動と「愛」の証の性行動。
sexualityにも愛にも模範的回答が存在するのでしょうか。

1940年代。
性が抑圧されていた時代に性についての研究を行ったアルフレッド・キンゼイ博士。
彼の半生をスピーディーに描いた作品。

この作品を映画化するに当たって、相当な苦労があったのではないでしょうか。
sexualityがタブー視されていた時代は去りつつあり、
「sexualityはもっとオープンであるべき」と声高に言われるようになりました。
従来、性に関してかなり閉鎖的であった日本では
「性」という言葉は「性別」のみを意味し、
「セックス」という言葉は「性行動」のみを意味する、という印象が強いため
現在では人間の性的部分、性行動、性的関心、性的表現などは
「sexual」または「sexuality」と表現するようになりました。
性的表現がかなり緩和された様子は映画やドラマでも見られますし、
病院やクリニックでは女性専用外来が設けられ、
“女性”としても病気が恥ずかしくないという工夫もされています。
(そもそも女性特有疾患が恥ずかしいというのも変なのですけどね)

しかし、抵抗はすぐには消えません。
それに、とても難しいテーマです。
オープンになったと言えども、
まだまだsexualityについて明け透けにすることは大なり小なり抵抗があります。
また、文化や環境で大きく異なるし、教育環境でかなり左右される問題です。
今でこそsexualityについてオープンになってきた先進諸国ですが、
40年代のアメリカといえばまだまだ公言できない環境でしょう。
さらに、sexualityも多少の影響を及ぼす宗教。
研究開始当初は順調であったキンゼイも、徐々に社会の批判にあうようになります。

「相違こそが生命の基本原理である」

劇中、キンゼイが言っていた言葉です。
わかっているようで改めて聞くと妙に新鮮で納得してしまいます。
人と違うことに不安を感じ、
他人と同じようであろうとする傾向は多くの人に見られるのではないでしょうか。
人は違って当たり前。
むしろ、違いがあるからこそ生命の宿った存在なのだ。
周囲と違うことに焦りや不安を感じる自分自身を見つめなおしたいです。

キンゼイはこの視点から人間の性について研究を始めますが、
結果的にこの映画の訴えたかったことがぼやけているような気がします。
科学的に性についての調査を行っており、統計学的に数値を出していましたが、
やがて、「愛」にはは計測するためのスケールがない、ということに気づきます。
そうなんです。
愛にはそれを測るためのスケールは存在しません。
「愛」ってそれを発信する人と受け取る人の二者関係のうえに成り立っています。
そして、それぞれの価値観だけに基づいて知ることができるのです。
夫婦関係の危機に陥ったキンゼイ夫婦が、
またお互いに愛を取り戻す様子が描かれていますが、
この映画はキンゼイの一生を描きたかったのか、
研究成果を描きたかったのか中途半端になってしまったように思います。

ローラ・リニーは『ラブ・アクチュアリー』以来とっても好きな女優。
今回も静かに、力強く夫を支える妻を演じてくれました。
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スワロさん、
私もこれ観ましたーー。
ちょっと、だめだった・・笑
なんかキンゼイの考え方はわかるけど、
受け入れられないところもあったな~。
というかスワロさんもかいてるとおり、
中途半端だったから、観た後、なんか
すっきりしなかったよ。

2006.06.23 09:33 URL | すたほ #- [ 編集 ]

すたほさぁ~ん、いらっしゃいませぇ~。

わたしも少し受け入れられない部分がありました。
調査するっていうのは、そこはキンゼイ博士のオリジナリティーっていうか
キンゼイ博士そのものを表す部分だから否定はできないけど、
調査にのめりこみすぎて、同僚と寝ちゃったり
彼自身の夫婦観や恋愛観が変わっちゃうって展開が受け入れられませんでした。
ま、頭のいい研究者にはありがちな行動ですけどね。

でも、キンゼイ博士については知らなかったから、
こういう人もいたんだな、っていう知識にはなりました。



2006.06.23 17:33 URL | to すたほ さん #- [ 編集 ]

今晩は☆
これは難しいテーマでしたよね。調査や研究のためなら何をやってもいいのか?という疑問も残りましたよ。クリス・オドネルも端役で出演してましたね。ローラ・リニーの「エミリー・ローズ」という映画では弁護士役でしたけど、これが拾い物でなかなかよかったです。法廷での熱弁シーンはとても印象に残りました。

2006.06.26 01:45 URL | mei #- [ 編集 ]

これは難しいテーマでしたね。
とことん科学的に研究をしていましたが、
やはりどこまでが倫理的に許されるか、
というボーダーも考えなくてはなりませんね。
『エミリー~』でのローラ・リニーは
ジェニファー・カーペンターの圧倒的な存在感で忘れそうになってしまいました。
スワロの中での素敵なローラ・リニーは『ラブ・アクチュアリー』ですね。
とってもcuteなところが好きなんです。

  from swallow tail

2006.06.26 21:43 URL | to mei さん #- [ 編集 ]













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『愛についてのキンゼイ・レポート』
愛についてのキンゼイ・レポート製作総指揮:フランシス・コッポラCAST:リーアム・ニーソン、ローラ・リニー 他ゴールデン・グローブ賞作品賞、主演男優賞授賞、ゴールデン・グローブ賞助演女優賞、アカデミー賞助演女優賞ノミネートアメリカの性科学者であり昆虫学者のアル

2006.06.22 12:37 | *Sweet Days*  ~movie,music etc...~

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