スワロが映画を見た

スワロが見た映画について感想を書いていきます。
劇場映画、DVD、新作、旧作問わず映画のレビューを書きます。
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原題:THE OTHER BOLEYN GIRL
製作年度:2008年
製作国:
上映時間:115分

監督:ジャスティン・チャドウィック
原作:フィリッパ・グレゴリー
脚本:ピーター・モーガン
出演:ナタリー・ポートマン/スカーレット・ヨハンソン/エリック・バナ
    デヴィッド・モリッシー/リスティン・スコット・トーマス/ジム・スタージェス
    マーク・ライアンス/エディ・レッドメイン

あらすじ:
16世紀、イングランド。アン(ポートマン)とメアリー(ヨハンソン)姉妹はブーリン家にとって自慢の娘であった。しかし、父トーマス(ライアンス)は政略結婚の大事な道具として、野心があり賢いアンには貴族との結婚を考えていた。そのため、裕福な商人から結婚の申し出に対してはメアリーを結婚相手として差し出す。メアリーの結婚をともに喜ぶアン。一方、宮廷では王妃キャサリンが出産を迎えたがまたしても死産であった。キャサリンが世継ぎを産めないことを知った、叔父のノーフォーク公爵(モリッシー)はある日、トーマスに王の愛人の話を持ちかける・・・
感想:
なんとなくよくわからなかったエリザベス女王の出生のエピソード。
これでわかった・・・
彼女がなぜ「私生児」だの何だのと批判を浴びていた理由が。
(勉強してなさすぎ(苦)

同じように歴史の悲劇を描いた作品は最近では『宮廷画家ゴヤは見た』が記憶に新しい。
この作品にも出演していたナタリー・ポートマン。
無実の罪で異端審問にかけられ精神までも侵された一人の女性を演じた。
見終わった後の疲労感も相当大きかったのも記憶している。
そして今回は16世紀イングランドで女王の座に着こうと野心をむき出しにするあまり
人生の歯車がかみ合わなくなってしまった女性を演じた。

ここでもこの時代の悲劇と化してしまった2人の女性が描かれている。

1人は「真実の愛」を求め、1人は「野心を満たす」ために。
王ヘンリー8世に見染められた妹メアリー。
すでに結婚もしていた彼女だが、父と叔父の命令には逆らえない。
本当、この時代の女性には自分の意思を貫きとおすこと・自由が与えられていない。
女性性さえも出世の道具として扱われるその理不尽さはわかっていてもやりきれない。
男性にとっては高いくらいにつくことが名誉なことであっても
女性にとってはそうであるとは限らない。
本当に愛してくれる人・愛する人と一緒にいることがむしろ平穏なのかもしれない。

しかし、姉アンのとった行動も欲深くおろかとは思えない。
確かにアンの行動は野心があふれていて善の行動とは言い難いけれども、
女性が道具として扱われるあの時代、
「野心」も愛同様に時代を生き抜くのに必要な要素だったかもしれない。
親の敷いたレールの上を歩かず、少々方法は汚くても自分の意思を貫くアン。
妹を踏み台にし王妃の座さえも奪おうとするアンにえげつなさも感じるのだが、
何となく彼女にも共感してしまう部分があるのだ。
そうしなくてはならなかったんだろうなぁ・・・と感じてしまうのだ。

脚本は一部史実基づかない脚色を加えているようだが
結果的には王、アン、メアリー、この3人の三角関係がうまく強調されていた。
アンの打算的な生き方とメアリーの奥ゆかしさが互いに引き立てられていたと思う。
とてもドラマティックな物語になっていた。

そして、やっぱり姉妹2人の存在感がとても華やかだ。
この2人が並んでスクリーンに映るだなんて!それだけでもとても贅沢な作品だ。
さらに存在感だけでなく演技もかなりイイ。
映画を観る前はメアリーがポートマンで
アンがヨハンソンだと思い込んでいたが実際は逆だった。
しかし、ポートマンの鋭いまなざしはアンの賢さや野心あふれる性格を存分に表していたし
ヨハンソンの深いまなざしはメアリーの奥ゆかしさと静かな意志の強さを十分に表していた。
この2人の演技が圧倒的で・・・ぐいぐい引き込まれる。

ちょっと注目していたジム・スタージェスは
今回は添え物的な感じで印象にはあまり残らないのが残念。

それにしても、王への反逆罪で処刑されたアンの子どもが
後のイングランド女王エリザベス1世だなんて皮肉だ。

スワロ的評価:★★★★
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TBありがとうです。
私もこの時代自分の思うまま突き進んだアンを非難したくないですね・・。
でも王の寵愛が自分にだけは永遠だと思い込んだのは愚かでした。
王の寵愛なしでは何も得られない。この構図は空しい限りです(涙)
でもアンの無念が娘を王座につけた。
そう考えると感慨深いものがありますね♪

2008.11.12 00:21 URL | くろねこ #9ddgPdqs [ 編集 ]

そうだよね~。
ただ利用されるのではなく、
自分の望みを持てたアンは凄いよね~。
だからこそ、エリザベスにも尊敬され、
歴史を変えたとして残ったのかもしれませんね。

2008.11.12 06:43 URL | miyu #- [ 編集 ]

こんにちはー。
毎日寒いねぇ。スワロさんがいるところはどうかな???

この映画、、、わたしもエリザベスのことよく知らなかったから、すごく興味持てておもしろかったですー。
あんなふうになってしまったアンだけど、後の英国人にとっては偉大なエリザベスの母ってことで今もなお語りつがれる人なんだろうねー。
なんか、、、そういうこと考えるとより一層この物語も深みが増すよね。

2008.11.12 19:00 URL | きらら #- [ 編集 ]

くろねこさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!

>王の寵愛が自分にだけは永遠だと思い込んだのは愚かでした
恋は盲目・・・とはちょっと違いますが
打算的なアンがあの王の気の移ろいやすさを計算に入れていなかったのは痛いですね。

>王の寵愛なしでは何も得られない。
ああ・・・本当だ。
王を陰で動かしてはいても、それはやっぱり王の力があってのもの。
やはりこの時代の女性が「自立」するのは相当難しいのですね。

  from swallow tail

2008.11.13 21:34 URL | くろねこ さんへ #- [ 編集 ]

miyuさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!

アンは・・・結局は欲望に溺れたために自らを不幸にしてしまいましたが、
それでもああやって「自分で決断する」ということができたのがすごいと思うんです。
内容や過程には過ちが多かったかもしれませんが・・・
それでも、アンはフェミニストのさきがけ見たいな感じで
手放しで非難はできません。(フェミニストは大きく出過ぎかな・・・)

  from swallow tail

2008.11.13 21:39 URL | miyu さんへ #- [ 編集 ]

こちらは面白かった~、
スカちゃん対ナタリーの恋愛バトルかと思ったら
かなり史実に基づいてたみたいで
無駄もないし重いケド楽しめちゃいました。
ほんとジムくんがいちばんの被害者でした~

2008.11.13 22:47 URL | mig #JTxNwRAU [ 編集 ]

スワロさん、こんにちは!
先日「エリザベス」を見たのですが、もう全然理解度が違ってすごく楽しめました。

王を挟んでの姉妹の愛憎劇。私はナタリーが好きなので、圧倒的なアンにグイグイと引きつけられましたが、「やりすぎだよ~」と切なくって・・・
姉妹の骨肉の争いかと思いきやそうでもなく、なんとなく焦点がつかめなかった私でしたが、見応えある作品いは満足でした(^^)

2008.11.14 19:17 URL | たいむ #- [ 編集 ]

きららさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!

こっちも寒いですよー。
だんだん冬っぽくなってきて朝は完全装備で出勤です!

スワロもエリザベスやブーリン姉妹のことを知らなかったので
この作品はとても貴重な作品だと感じました。
エリザベスの産みの母であるアン・ブーリン。
そして、彼女を陰で支え続けたメアリー・ブーリン。
アンとメアリーは王の愛人という座をめぐって確執が生まれたけれども
最後までアンを見捨てなかったメアリーの優しさにも涙です。
イングランドの歴史にこんなエピソードがあっただなんて・・・

日本でも大奥があるし、案外、どこの国でも同じようなことがあるんですね・・・

  from swallow tail

2008.11.14 20:09 URL | きらら さんへ #- [ 編集 ]

スワロさん こんばんは
素晴らしい作品で,大好きなこの時代の歴史や
豪華な衣装,名優たちの競演を堪能できました。
ナタリーは「レオン」以来のハマリ役のようにも思えました。
彼女の「宮廷画家~」劇場で見逃したので
DVDが待たれます~。知性と美貌としたたかさを備えた役は
やはり彼女の右に出るのものはいないですね。
ジム君はお気に入りの俳優さんなのですが
今回の役は残念でしたね~
インパクトの強い役ではあったのですが・・・
ブロガーの皆さん,彼に関しては,「かわいそー!」の大合唱でしたね。

2008.11.15 22:24 URL | なな #- [ 編集 ]

migさん、こんにちはー。
こちらにもコメントありがとうございます!

ホント、こちらは秀作でしたね。
歴史モノってあまりハズレがないような気がしますが
この作品スワロの知らない歴史の一部分を見せてくれた
というこもあってかなり素敵な作品になっていたと思います。

>ほんとジムくんがいちばんの被害者でした~
ほんとホント(涙)
スカちゃんとナタリーと共演だというので
どんな役で出るのかと思ったら・・・
不憫でしたね(苦)
でもジムくんはまだ新米なのでこれからが楽しみですね~

  from swallow tail

2008.11.17 17:48 URL | mig さんへ #- [ 編集 ]

たいむさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

>先日「エリザベス」を見たのですが、もう全然理解度が違ってすごく楽しめました。
おお!やっぱり!!
スワロはそれがレンタルDVDになった時に一足先に見れしまいましたが
やっぱりそのころのイングランド史がいま一つ理解できていなかったので
エリザベスがああやって非難されてきたいきさつがよくわからなかったんです。
でも、ブーリン家を見たらだいぶ理解が違いますよね!?

たいむさんはナタリーがお好きなんですね。
確かにナタリー演じるアンの圧倒的な存在感はすごかったです。
でも、控えめなスカちゃんもナタリーに喰われてなくてなかなかの演技でした。
スワロも大満足です。

  from swallow tail

2008.11.19 21:03 URL | たいむ さんへ #- [ 編集 ]

ななさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。

>ナタリーは「レオン」以来のハマリ役のようにも思えました。
おおっっ!!
それはかなりの高評価ですね。
スワロはナタリーの代表作(?)である『スターウォーズ』を見ていないので
そこまでの評価を下せる立場にないのですが
最近「やっぱりナタリーはスゴイ」と思います。
演技が多彩ですよね。
幅が広いです。
そして、今回のような意志の強い役が似合いますね。

『宮廷画家~』はまだご覧になってないのですね。
これもナタリーファンだったら必見ですよ!
というか、ナタリーファンでなくても、
作品としての質もかなり高いのでぜひぜひご覧あれ~!!

>ブロガーの皆さん,彼に関しては,「かわいそー!」の大合唱でしたね
あは(苦)
スワロもその一人です!!

  from swallow tail

2008.11.20 06:36 URL | なな さんへ #- [ 編集 ]













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