
原題:GOYA'S GHOSTS
製作年度:2006年
製作国:アメリカ/スペイン
上映時間:114分
監督:ミロス・フォアマン
原作:――
脚本:ミロス・フォアマン/ジャン=クロード・カリエール
出演:ハビエル・バルデム/ナタリー・ポートマン/ステラン・スカルスガルド
ランディ・クエイド/ミシェル・ロンズデール/ホセ・ルイス・ゴメス
あらすじ:
1792年マドリード。権力の再興をもくろむ教会は15世紀に創設した異端審問会の強化に乗り出した。そのころ、ゴヤ(スカルスガルド)は2枚の肖像画を描いていた。一枚は教区のロレンソ神父(バルデム)。もう一枚は裕福な商家の娘イネス(ポートマン)だ。ロレンソ神父はゴヤのアトリエで見たイネスの肖像画を目にし、イネスにただならぬ魅力を感じた。そしてある日、イネスのもとに審問所から出頭命令書が届く・・・
18世紀末から19世紀初頭にかけてのスペイン。
歴史の教科書ではごくわずかに触れた程度だが、
魔女狩り同様、異端審問はカトリック教会の残忍な行為として
暗黒時代の一端を担っている。
本作は教会の栄枯盛衰とスペイン独立戦争の激動の時代を
画家ゴヤの目を通して描かれている。
聴力を失ったゴヤは世間の醜聞をフィルターにかけ
時代の流れに翻弄された人間を自らの絵筆で表現していた。
実はこの作品で感覚における聴力の大きさを思い知らされた。
イネスの拷問シーン・・・あれは直視できなかった。
イネスの悲鳴がもう充分にその残虐性を表現していて
その上視覚で感じるなんて到底できそうになかったので目をそらしてしまった。
映画はゴヤが作成した版画で幕を開ける。
その絵の恐ろしいこと。
彼が世間に向けて表現した絵には宮廷画家らしい華々しさはない。
恐怖や悪で顔が歪曲してしまった人物が多数描かれている。非
常に俗っぽくダークな印象を受けるが
それは間違いなくゴヤが直視したスペインなのだろう。
ただ、二人の男女の人生は「時代に翻弄された」というにはあまりにも悲しすぎる気がする。
無実の罪と拷問による自白で異端の烙印を押されたイネス。
残忍で不潔な獄中生活は彼女の精神状態を大きく変えてしまう。
しかし、神を崇める姿勢とロレンソ神父を愛する気持ちは持ち続けていた。
すっかり容姿が変わってしまったのも相俟って、一層痛々しく目に映った。
一方、その彼女の運命を大きく変える要因にもなったロレンソ神父。
しかし、彼もまた時代の波にのまれた一人なのだ。
彼が狡知に振る舞ったのは時代の流れから身を守るため。
価値観や正義など些細なことで変化しやすく、
それはまた、聖職者だろうと平民だろうと違いはない。
彼はスペインでの地位が危うくなるとフランスへ亡命し、
今度は自由思想を携えてスペインで再度権力を握ろうとした。
富や名声、権力を手に入れるために柔軟に主義を変えてきたかのように見えるが、
彼も神を愛する気持ちはずっと持ち続けていたのだと思う。
そして、彼がそうまでして生きてきた様子は非常に人間らしく、また痛々しくも見える。
彼も所詮ひとりの人間であり、彼のとった行為が蛮行というにはまたちょっと違うとも感じる。
教会、権力、金。
こういう一面を見てしまうと「宗教って何だろう」と感じざるを得ない。
信仰心とはそんなに崇高なものなのか。
宗教とはそんなに普遍的なものなのだろうか。
疑問は多々あるが信仰は超プライベートな問題なのでアレコレ言うのもナンセンスだろう。
この作品、タイトルやチラシから察すると
歴史スペクタルかゴヤの伝記かと思ってしまいそうだが、そのどちらでもない。
まさしく「ゴヤは見た」という作品であり
ゴヤを崇めることも当時の教会をあからさまに非難する演出も一切ない。
歴史を忠実に拝借して作られたストーリーは最後まで飽きることなくのめりこめる。
特にあっと言わされるような山場やどんでん返しがあるわけではない。
ストーリーはシンプルなのにラストまでトーンダウンすることなく入り込むことができた。
暗い作品だが、見終わった後にものすごく鬱々とするわけでもない。
ものすごく哀しいわけでもない。
だが、ストーリーに等身大で移入できる気がする。
すごい脚本だ。
そして凄いのは脚本だけじゃない。
役者も凄い。
やっぱり何といってもハビエル・バルデム。
凄かった!!『ノーカントリー』で不気味な暗殺者を怪演していたが
こちらでは野心家で欲深い神父をやはり怪演。
人間のダークな部分を演じさせたら右に出るものはいないんじゃないか?
というくらい彼の演技は圧倒的だった。
神父は決して多弁でもなくさほど喜怒哀楽も見せないのだが
微妙な表情の変化での表現がやっぱり巧い。
それにしても、画家ってああやって儲けてたのね・・・
スワロ的評価:★★★★
イネスの拷問シーンはビックリでした。
ナタリーの演技も凄かったし、
っていうかよくあそこまでやりました!
とにかくあの時代に生きてなくてよかったとおもった私でした(苦笑)
2008.10.11 20:50 URL | えふ #4A9T8td. [ 編集 ]
>イネスの拷問シーン・・・あれは直視できなかった。
イネスの悲鳴がもう充分にその残虐性を表現していて
スワロ隊員、こんにちは。普通に審問されていて、次のシーンでは叫びと素っ裸。本当に驚きました。
実は私、クリスチャンなのですが現代の教会でも「?」に近いことは行われていて、距離を置きつつあります。
>特にあっと言わされるような山場やどんでん返しがあるわけではない。
それが不思議。なのにスクリーンに目はくぎ付けでした。さすがの脚本、メガホンでしたよね。
2008.10.12 08:28 URL | ぷくちゃん #- [ 編集 ]
宗教は難しいですね、、
イエスさんは「汝の敵を愛せ」
とか言ってたはずなのに、協会は
豚を食べないだけで拷問だなんて?
どこまでが史実かは不明ですが
権力と結びついちゃうと腐敗するんでしょうか
2008.10.12 21:52 URL | くまんちゅう #TO.QWiMc [ 編集 ]
スワロさん、こんばんは。
宗教にしても、政治にしても、その時代やその立場によって
価値観がガラリと変ってしまうものですよね…。
ロレンソ神父の行為を肯定する気はないけれど、彼はすご~く
人間くさい人で、ある意味理解できちゃう。
彼を演じた、ハビエル・バルデムは本当に不気味でした…!
>まさしく「ゴヤは見た」という作品であり
本当にその通りですね。
表立った批判をせず、突出した出来事を取り上げず、その時代を
ずっと眺めていたような…こういう作りは好きです。
関係ないけど、ゴヤの銅版画製作の過程が比較的丁寧に
描かれていて、興味深かったなぁ。
2008.10.12 23:27 URL | Nyaggy #- [ 編集 ]
こんにちわ。
私はこの作品を観た後、かなりオチたな~(苦笑)
なんだか重くていたたまれない気持ちになったわ(涙)
たしかにね、宗教って権力って一体何なの?
ってことを考えたくなっちゃうんだよね。
でも歴史のうえにはそういう問題は必ず
付きまとっているもので・・・無神論者の
私があれこれと思い悩むこと自体、おかど
違いだわ~と思ったりして。
ハビ様とナタリーの共演は、さすが演技派
同士で圧倒的な存在感を突きつけられたと
いう感じ。素晴らしかった~。
あ、そうそう。
11月の連休あたりにでもまたいかがですか?
あとで改めて連絡しますね~。
2008.10.14 11:00 URL | 睦月 #- [ 編集 ]
えふさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
今回、スワロはハビエルばかり目が行ってしまいましたが
ナタリー・ポートマンも迫真の演技でしたね。
すがるように祈り続ける姿は痛々しくて見ていられませんでした。
それから商家の娘、狂人と化した娘、売春宿の娘の演じ分けも見事でしたね!
確かにあの時代は恐ろしいですけど・・・
一見の価値ある作品で満足です。
from swallow tail
2008.10.14 15:22 URL | えふ さんへ #- [ 編集 ]
こんにちは!ちょっとご無沙汰してました。
コチラは監督と脚本家であるジャン=クロード・カリエールが
当時の文献などを綿密にリサーチして選ばれた2人のキャラだということですから、
コレに近い事例などはあったのでしょうね。
それにしてもミロス・フォアマンが、ナタリーのことを知らなかったというのは驚き!
それでも、ちゃんと彼女とめぐり合いこうして作品になった!
それがスゴイです♪
他のキャストも、のっぺり国王も、みんないい味出してました~
2008.10.14 17:48 URL | kira #klq26XPE [ 編集 ]
スワロさん、こんばんは。
私はプロテスタント系の学校に中学から8年通いましたが、未だによく理解できません(汗)
色々と知ることは自分の身にはなったのですが…無神論者です。
私、この映画良かったなあ~。
権力と支配の中で人権は守られない…
切ない内容ではあったけど、解りやすかった。
ゴヤと同じ目線で観れたように感じました。
彼の絵画や版画の工程も良かったし、ひとつの映画にギュっと色んなものが詰まってる感じを受けました。
2008.10.14 22:31 URL | オリーブリー #ZJmJft5I [ 編集 ]
ロレンソ神父に、共感はできないけれど、人間臭くて、目が離せませんでした。ハビエル・バルデムはスゴい存在感ですね。
ナタリー・ポートマンの体を張った演技にも、びっくりで...。
中世のカトリックの異端廃絶の激しさに、なかなか理解できない私でした...。
2008.10.14 23:35 URL | あん #- [ 編集 ]
スワロさんこんにちは♪
さすが、フォアマン監督、
そしてキャストも皆良かった~
皆さんの評価も高め☆も納得。
ハビエルの憎らしさ!といったら
彼だからこそあそこまで出来たという感じですね^^
2008.10.15 11:18 URL | mig #JTxNwRAU [ 編集 ]
ぷく隊員、こんばんは。
コメントありがとうございます!
>現代の教会でも「?」に近いことは行われていて
スワロも教会については少々の知識があります。
教会とてやはり経営。
えげつないほど俗っぽいことも行われていますよね。
司祭の説教が実態といま一つかみ合ってないように感じるのはそのせいかしら?
>なのにスクリーンに目はくぎ付けでした。さすがの脚本、メガホンでしたよね。
ぷく隊員も??
スワロも拷問シーン以外は目が釘付け。
久々にいい作品見たわ~
さすがフォアマン監督!
いい仕事してますね~!!
from swallow tail
2008.10.15 17:24 URL | ぷくちゃん さんへ #- [ 編集 ]
くまんちゅう隊員、こんばんは。
コメントありがとうございます!
>イエスさんは「汝の敵を愛せ」とか言ってたはずなのに、
>教会は豚を食べないだけで拷問だなんて?
本当、言っていることとやっていることに矛盾があるなと思います。
昔から「隣人愛とか言っているのにどうして戦争が起こるのかしら?」なんて
ウブな疑問を抱いていましたよ(苦)
こういった思想は、あくまでも理想ということなのでしょうか・・・
歴史はかなり忠実に再現したと監督は言っていますね。
スワロ自身は「豚肉を食べなかった廉で異端」というでっち上げは
実際に横行していたんじゃないかと思っています。
「恐怖」は人々の関心をつかむのに恰好の方法ですからね。
from swallow tail
2008.10.15 17:32 URL | くまんちゅう さんへ #- [ 編集 ]
Nyaggyさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
>宗教にしても、政治にしても、その時代やその立場によって
>価値観がガラリと変ってしまうものですよね…。
ある意味柔軟で、ある意味移ろいやすくて・・・
でも、時代はこんなにもめまぐるしく変化しているのに、
宗教は多少中身は変わろうとも
何千年と世界に存在すること自体がスワロには驚きです。
>彼はすご~く人間くさい人で、ある意味理解できちゃう。
うんうん。
神父とて中身は人間。
撮っても説得力のある神父でしたよね。
おまけにハビエルの素晴らしい演技のおかげで
怪しさと恐ろしさが十分に表現されていたと思います。
>ゴヤの銅版画製作の過程が比較的丁寧に
描かれていて、興味深かったなぁ。
ありましたね!
版画作成の最中に教会の人が訪ねてきて
何か取り調べられるんじゃないかと勘ぐっていましたが
何もなくて逆に拍子ぬけしてしまいました(苦)
from swallow tail
2008.10.15 17:42 URL | Nyaggy さんへ #- [ 編集 ]
睦月さん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
姐さん、オチましたか・・・
確かに思ったよりもドぉーーーーーンとした印象の作品でした。
スワロはオチるほどではなかったけど
想像以上のインパクトの強さ、ダークさに
やっぱり見終わった後は疲労感がありました。
スワロは『スター・ウォーズ』を知らないから何とも言えないけど
『Vフォー~』『ホテル・シュヴァリエ』そして本作と
最近のナタリーの演技ってやっぱりスゴイよね。
一皮も二皮もむけた感じがスゴイわ~。
ハビ様も圧倒的な演技でもービビりまくりですよ(苦)
from swallow tail
2008.10.20 16:47 URL | 睦月 さんへ #- [ 編集 ]
kiraさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
>当時の文献などを綿密にリサーチして選ばれた2人のキャラだということですから、
>コレに近い事例などはあったのでしょうね。
おおぉ~。
情報提供ありがとうございます。
確かに、こういうことがあったことは想像に難くないですよね。
宗教の俗っぽさは特別なことでもない気がしますし。
>ミロス・フォアマンが、ナタリーのことを知らなかったというのは驚き!
本当ですよね。
スワロでさえ知っているというのに・・・(苦)
でも、フォアマン監督は良い女優さんと巡り合えましたよね。
今回のナタリーもとっても素敵でした。
ハビエルとの共演もすごく良かったし!
>のっぺり国王
(笑)!!
そしてあのちょっと不細工な女王もよかったですね。
from swallow tail
2008.10.20 16:52 URL | kira さんへ #- [ 編集 ]
オリーブリーさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
>私はプロテスタント系の学校に中学から8年通いましたが、
>未だによく理解できません(汗)
はは(苦笑)
やっぱり信仰とは奥深く謎めいていますよね。
というか、奥深いのか浅いのか、哲学的なのか単なる理想主義的なのか
そこからして謎です。
>権力と支配の中で人権は守られない…
そうそう、「人権」。
このころはまだ人権という権利は存在しなかったのですものね。
理由なく尋問され、人間以下の扱いを受ける酷さに言葉が出ませんでした。
久々に乙な一本を見られました。
from swallow tail
2008.10.20 17:00 URL | オリーブリー さんへ #- [ 編集 ]
あんさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
ロレンソ神父に共感してしまったら大変です(苦)
あんさん、正常です。
でも、彼のとった行動が人間離れしているかといえばそうでもないのですよね・・・
自分にとって有利な方向へと転身することって普通なことですし。
「人間臭い」というあんさんの意見にスワロも賛成です。
やっぱりハビ様はスゴイですね~。
「Uh~」という嘆息と微妙な表情が素晴らしかったです!
from swallow tail
2008.10.20 17:10 URL | あん さんへ #- [ 編集 ]
スワロさん、お元気ぃ~?
まだまだずーっと実家なのかな。。。
んでんでこちらの作品、重かったですねー。
ゴヤの絵っていうのは初めて見ましたが、なんだか恐ろしい絵だった。。
それにはこういう時代背景があったんだなって。
そして何よりすごかったのはハビエルとナタリーの存在感。
ハビエルはキモ恐ろしかったし、変貌したナタリーは見ているのも辛かった。。
2008.10.21 23:39 URL | きらら #- [ 編集 ]
migさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
おほほ☆
スワロもかなり評価高めです!
だって!だって!!
やっぱりこの作品ってすごくすごぉ~く良かったと思うんです。
もちろんハビエルやナタリーをはじめとするキャスト陣の演技もしっかりしていたし、
ストーリーも演出も憎らしいほどスッキリと決まっていました。
う~ん・・・
今年のベストに喰い込むカモ・・・
from swallow tail
2008.10.22 19:42 URL | mig さんへ #- [ 編集 ]
きららさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
そうなんです・・・まだ実家です(苦)
ようやく都会再進出プランを練り出したところではあります。
ただし軍資金捻出のためもう少し時間はかかりそうです。
>なんだか恐ろしい絵だった
スワロも冒頭のゴヤの版画を見て悪魔崇拝か何かと思ってしまいましたよ(苦)
ゴヤのあの有名な絵を見て「あぁ、これかぁ」って思いましたが
やっぱりあの絵でさえもどこか恐ろしげなタッチが伺えますものね。
>キモ恐ろしかった
確かに~(笑)
無表情なのが恐ろしかったです。
そして、あの濃すぎる顔が・・・
from swallow tail
2008.10.22 19:46 URL | きらら さんへ #- [ 編集 ]
こちら、、本当凄い作品でしたよね!
こんだけ残酷な事が行われているのに、、本当の意味で残虐で非情な人っていないというところが恐いですよね。
それが人間というものの本質といわれると悲しくなってしまいますが、、・
登場人物だれもがが、激動の時代で変わりまくる正義と思想に振り回された結果、ああいうことが行われたり、人が死んでいく、、観ていて悲しいとか怒りとかでなくただ、、茫然とした気持ちで観てしまいました(><)
2008.10.24 18:17 URL | コブタです #- [ 編集 ]
コブタさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
>こんだけ残酷な事が行われているのに、、
>本当の意味で残虐で非情な人っていないというところが恐いですよね。
思わず唸ってしまいました。
鋭いご指摘ですね。
ロレンソ神父も彼の過ちを赦す機会を与えようとした
スペイン教会も「信仰心」を忘れず実践したところが
ある意味ビックリでした。
>観ていて悲しいとか怒りとかでなくただ、、
>茫然とした気持ちで観てしまいました
わかります、それ!
悲しさとか同情心はさほどわいてこないんですよね。
歴史の1ページをまざまざと見せつけられた感じで・・・
怒りとか、驚きとか・・・
感情が複雑で何と表現したらよいのか迷います。
from swallow tail
2008.10.27 22:20 URL | コブタ さんへ #- [ 編集 ]
スワロさん、こんにちは!コメ&TBありがとうございました。
お忙しそうなので訪問を遠慮しておりました。だいぶ落ち着かれましたか?
さて。こういう映画を観ると、いっつも「宗教とは一体?」という考えが頭をよぎりますね。
私自身は宗教を持っていませんが、生かされていることへの感謝の気持ちとか、食べ物をいただくことへの感謝の気持ちが「宗教」なんじゃないかと思っています。
だから、それが政治絡みになってしまったりするのは大嫌いですね。
この映画で描かれているようなことは歴史上、繰り返されてきたんだと思います。
ひょっとしたら、現代でも。
そういうことを冷静に見つめて記録してくれるゴヤのような人が、現代でもいてくれるといいのですが。。
見応えある作品でしたね!
ではでは、また来ます。お身体に気をつけて!
2008.11.06 08:49 URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]
真紅さん、こんにちは。
コメントありがとうございます!
お気遣いありがとうございます。
最近、つくづく思うのは「社会人って大変だよな~」ってことです(苦笑)
毎日同じ時間に起きて、同じ時間の電車に乗り、同じ内容の仕事をする・・・
単調なことなのに(だからこそ?)毎日継続させることって大変なんですよね。
大人になってつくづく思います。
特に、今の仕事は変化がないので飽きるんですよね・・・
スワロの仕事にとって変化がないことは
大きなトラブルがなく平穏ということなのですが
毎日のルーティン業務に飽きてきました・・・
しかも立ちっぱだし!!
>そういうことを冷静に見つめて記録してくれるゴヤのような人が、
>現代でもいてくれるといいのですが
なるほど。
「宗教」は信者にとっては心のよりどころであるけど
あるところでは争いの種だったりする・・・
そういう矛盾点がむずがゆいんですよね。
う~ん・・・本当に難しい問題です。
from swallow tail
2008.11.06 17:42 URL | 真紅 さんへ #- [ 編集 ]
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●宮廷画家ゴヤは見た(GOYA\'S GHOSTS)
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期待値: 85% 18世紀スペインが舞台の映画 出演:ハビエル・バルデム、ナタリー・ポートマン、ステ
2008.10.24 23:30 | 週末映画!
『宮廷画家ゴヤは見た』
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6枚綴りで3000円の優待券だったので、1枚500円。いい買い物でしたw。
********************
『...
2008.10.26 22:04 | cinema!cinema! ミーハー映画・DVDレビュー
ゴヤの亡霊たち~『宮廷画家ゴヤは見た』
GOYA\'S GHOSTS
1792年、スペイン。カソリック教会では、ロレンソ神父(ハビエル・バルデム)
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2008.11.06 08:39 | 真紅のthinkingdays