スワロが映画を見た

スワロが見た映画について感想を書いていきます。
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リボルバー

原題:REVOLVER
製作年度: 2005年
製作国:イギリス/フランス
上映時間:115分

監督:ガイ・リッチー
原作:――
脚本:ガイ・リッチー
出演:ジェイスン・ステイサム/レイ・リオッタ/アンドレ・ベンジャミン/ヴィンセント・パストーレ
    マーク・ストロング/テレンス・メイナード/トム・ウー/フランチェスカ・アニス

あらすじ:
ギャンブラーのジェイク・グリーン(ステイサム)はカジノ王マカ(リオッタ)の罠にはまり、7年間の刑務所生活を送る。出所2年後、ジェイクはマカへの復讐のため、彼のカジノへ乗り込み、彼に圧勝する。ジェイクに怒りを恐れを感じたマカは、彼を始末するために殺し屋のソーター(ストロング)を雇い、ジェイクを抹殺するよう命令する・・・

感想:
この作品は・・・一体、何を言いたいのだろうか?

『スナッチ』で数々の賞を受賞したガイ・リッチー監督。
2005年にイギリスで公開され、やっと日本でノ公開となったが、
当初製作されたものを再編集しての公開だそう。

内容はとても難解だ。
表面的にはカジノ王マカにつぶされた男が
ギャンブルで復讐を企むハードボイルド・サスペンスとなっている。
しかし、その流れはあくまでも表面的なものに過ぎず、
実際の核とでも言うべきものはもっと混沌としている。

この表面的なストーリーだけを抽出すれば面白い。
ジェイクが獄中生活で、本を通じて両隣の囚人とつながっていたり、
チェスの要素を詐欺に取り入れたりといった発想は面白い。
説得力もある。
追って追われて、という単純なストーリーに終わらず
スパイスの効いた良作になりえたかもしれない。

しかし、本作はそこに終わっていない。
もっと登場人物たちの、とりわけジェイクとマカの深層心理に入り込んでいる。
そして、そここそが本作を最もわかりにくくしている要素なのだ。

登場人物たちが支配されている<サム・ゴールド>という人物。
彼の存在が非常に曖昧だ。
登場人物たちに与える影響力は甚大にもかかわらず、
その存在が観客にとってあまりにも希薄でつかみ所がなさ過ぎる。
遊動的すぎて小難しい。

おそらく、<サム・ゴールド>は
登場人物それぞれの心の中に存在する<もう一人の自分>なのだろう。
それは後半、ジェイクとマカが二重人格のように
<もう一人の自分>と頭の中で会話したり、
<もう一人の自分>が支配的になってきたりする様子からうかがい知ることができる。
しかし、ミス・ウォーカーの存在などを考えるとどうも辻褄が合わないところが出てきてしまう。
この<サム・ゴールド>の存在にもっと整合性を持たせたら、
また面白い作品に変容した可能性もある。
しかし、さまざまな穴が作品のところどころに開いている。

一番気になったのは作品の途中、一部アニメになったこと。
一体、どういう効果を期待してアニメにしたのか真意がつかめない。

キャストの演技は非常に良かったと思う。
ジェイクやマカの苦悩するシーンは本当に役者が体当たりで演技しているのだろうな、と思った。

雰囲気としては、デヴィッド・リンチに似ているだろうか。
観客の存在はさておき、ガイ・リッチーが自分のやりたいように、
作りたいように作った作品、としか言いようがない。
監督が作りたいように作る、というのもあって良いと思う。
しかし、本作は完全に監督の一人相撲ではなかろうか。

スワロ的評価:★





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こんにちはー。
スワロちゃんも、これ観たんだー笑
ほんと、ガイリッチーってだけ。そんだけ。
次の作品に期待しよう。
と、こんな駄作をみせられても思わせてしまうガイリッチーさまは、すごいのかもね。

2008.06.13 19:23 URL | すたほ #- [ 編集 ]

すたほさん、こんばんはー!
コメントありがとうございます!!

ええ、見ちゃいました。
フライヤーを劇場で目にして、単純に「面白そう」って思ったの。
最近、ガン・アクションとかクライム・サスペンスが結構好きで。
スカッとするからね(笑)
ガイ・リッチーは二の次(笑)

>こんな駄作をみせられても思わせてしまうガイリッチーさま
はは(爆笑)
駄作と言い切りましたねー!!
スワロもところどころだけを見ると
「面白くなりそう」って思わせるところが多々あったと思う。
だから★は2つにしようかと思ったんだけれども・・・
やっぱり1つ・・・

  from swallow tail

2008.06.13 19:39 URL | すたほ さんへ #- [ 編集 ]

おお、さすがです!ご覧になったのですね!私はそれ以上にプロフィール写真に驚嘆!まけた・・・・

2008.06.13 21:25 URL | ぷくちゃん #- [ 編集 ]

ぷく隊員、ちゅーっす!!

え!?
ぷく隊員、この作品見てないの??
だ~めじゃ~ん(笑)
まぁ、この作品自体がだ~めじゃ~ん的だから見なくてもいいんだけどね。
見るならタダ券がある!とか1000円デーとか。
間違っても正規料金で見ないこと!

プロフ写真??
何を仰る、ぷく隊員!!
これは正装ではないですか!!
ぷく隊員もぜひ・・・(笑)
 
  from swallow tail

2008.06.13 23:00 URL | ぷくちゃん さんへ #- [ 編集 ]

色々考えて作ってる様で、実は途中から何にも考えてなかったんじゃないかと・・・
ファイトクラブみたいな事なのかと想像してみたんですが、それにしてもつじつまが合わないですね。
なんかかなり劣化したデビット・リンチって感じでした。

2008.06.15 01:23 URL | ノラネコ #xHucOE.I [ 編集 ]

ノラネコさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!

『ファイトクラブ』は見たことがないんです・・・
映画好き、と言いながらもまだまだ過去作品は未見が多いスワロです・・・
見ようと思ってツタヤで探したのですが見つかりませんでした・・・orz

>なんかかなり劣化したデビット・リンチって感じ
ははは(爆笑)
そうですよね。
リンチを引き合いに出すこともおこがましいですよね。
彼とは差がありすぎますので(苦笑)
  
  from swallow tail

2008.06.15 18:18 URL | ノラネコ さんへ #- [ 編集 ]

スワロさん、こんばんは~。
最後まで「いやいや、何かあっと驚く展開があるはず」って
思ってたんですけど…そのまま終わっちゃいました(笑)

好きな要素は結構あるんですけどね~。
惜しいなー、というのが正直なところです。
なんかもうちょっと、上手く作りようがあったような…。
結果的に、本当にガイ・リッチーの一人相撲でしたね。

それでも、次回作も見てしまうかも。
次こそは、すっきり楽しませてくれることを期待!です。

2008.06.16 21:12 URL | Nyaggy #- [ 編集 ]

Nyaggyさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
返信が遅くなってゴメンネ・・・

何もないまま終わっちゃいましたね・・・
いや、もしかしたら何かあったのかもしれませんが、
私たちには気づかなかったのかなぁ~??
とにかく、後味は「なんだかなぁ~」と阿藤快みたいな作品でしたね。

>好きな要素は結構あるんですけどね~。
惜しいなー、というのが正直なところです。
全くもって同感です。
本文にも書きましたが、
ある要素を抽出すれば面白い作品になりえたと思うんですけどね。
全く残念な作品です。
 
  from swallow tail

2008.06.19 04:13 URL | Nyaggy さんへ #- [ 編集 ]

ガイ・リッチー好きな監督だけに、こういう形での復活に戸惑ってしまいました。

映像などや、台詞の雰囲気とかにはらしさはあるのですが、、なんでこんな方向にいってしまったのでしょうかという感じです。

もうちょいどうかしたら面白くもなりそうな所もあるだけに、、評価にかなり困ってしまいました。
(--; うーん の一言かな、、正直な感想は

2008.06.20 20:26 URL | コブタです #- [ 編集 ]

スワロさん、こんばんは

その後酒量のほうはいかがでしょうか

>この作品は・・・一体、何を言いたいのだろうか?

きっと言葉巧みに近づいてくる怪しい二人組には気をつけろ、ということさ。ベイベ

久々に気持ちよく地雷ふんじゃったなーという映画でした。まあたまにはそれもまたよし

サム・ゴールドについては一生懸命意外な正体を考えようとそたのだろうけど、考え付かず丸投げ、というところではないでしょうか

2008.06.20 21:56 URL | SGA屋伍一 #TyXokUWg [ 編集 ]

コブタさん、おはようございます。
コメントありがとうございます!

はは(笑)
スワロはガイ・リッチーにはあまり詳しくないのですが、
コブタさんが戸惑う理由は多いに理解できます(苦笑)
ちょっと・・・ねぇ・・・

周りの評価も相当低いですよね。
エンドロールがカットされてしまったのは・・・
もっと酷くなることを恐れてのことだったのでしょうか??
今となっては気になります。
  
  from swallow tail

2008.06.21 06:41 URL | コブタ さんへ #- [ 編集 ]

おスガさん、こんにちは。
コメントありがとね~!

>その後酒量のほうはいかがでしょうか
おほほ。
これが、めっきり減っております。
最近、体調がイマイチのせいか
「酒飲みてぇなぁ~、ちきしょ~」という日がほとんどありません。
とはいえ、冷蔵庫の中には梅サワーのストックがございます。
おスガさん、一緒に飲んでくれます??

>きっと言葉巧みに近づいてくる怪しい二人組には気をつけろ、ということさ。ベイベ
あ・・・
ということはおスガさんにも気をつけなくちゃならないわね。
だって、あんなブログで言葉巧みだし・・・
(苦笑)

>考え付かず丸投げ
あはは(爆笑)
逆に思い切りが良すぎてなんかイイ!!

  from swallow tail

2008.06.21 10:04 URL | SGA屋伍一 さんへ #- [ 編集 ]

ジェイクの兄は妻を殺されたことでサムゴールドとなり,
サムゴールドは出所した弟ジェイクを中心として
カジノ王マカを落とし入れる計画を立てた。

という見方はどうでしょう?

百発百中の殺し屋ソーターはカジノ王マカに雇われていながら,
実はサムゴールドの右腕であり,スパイ的な役割。
そのため終盤にサムゴールドとその娘を助ける行動に出た。

そう考えると,
サムゴールドは皆の中にある空想上の自分でありながらも,
サムゴールドはストーリー上にも実在したこととなり
ミス・ウォーカーの存在も理解できると思います。

アニメーションも織り交ぜて
空想と現実を混沌とさせることで
現実にある空想を描いた映画だと思ったのですが
この見方どうでしょう?

2008.11.18 22:59 URL | のっくす #2NtIGg/Q [ 編集 ]

のっくすさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
返信が大変遅くなってしまいまして本当に申し訳ありません・・・

>という見方はどうでしょう?
あはは(苦)
既に内容のほとんどを忘れてしまいました。
なんせ・・・とても理解しにくい作品でしたので。
「よくわからない映画だった」ということしか記憶に残っていないんです。
せっかく丁寧な解説をしていただけたのに申し訳ないです。

>空想と現実を混沌とさせることで現実にある空想を描いた
なるほど。
この辺は思い出せます。
現実と非現実、その混同がこのわかりにくさの原因ですものね。
いずれにしてもかなり心理学的な作品でしたね。
もう一度見たら・・・おもしろさを少しでも理解できる・・・だろうか?

  from swallow tail

2008.11.26 20:33 URL | のっくす さんへ #- [ 編集 ]

ゴールドは二名の囚人。理由は刑務所に何の痕跡も残さずに、消えた、その支配力、そして,主人公を後三日の命とさせた能力の高さ

2009.04.07 23:47 URL | ふまじめ #- [ 編集 ]













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