スワロが映画を見た

スワロが見た映画について感想を書いていきます。
劇場映画、DVD、新作、旧作問わず映画のレビューを書きます。
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ナイロビの蜂

原題:THE CONSTANT GARDENER
製作国:イギリス
製作年度:2005年
上映時間:128分
公開:2006年5月13日

監督:フェルナンド・メイレレス
原作:ジョン・ル・カレ
脚本:ジェフリー・ケイン
音楽:アルベルト・イグレシアス
出演:レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ユベール・クンデ

story:
英国外交官としてアフリカ、ケニアに赴任しているジャスティス(ファインズ)。妻のテッサ(ワイズ)は貧しいスラムの人々への救援活動に情熱をささげていた。ある日、ジャスティスのもとにロキへ活動に出かけていたテッサの訃報が入る・・・

ナイロビの蜂 official HP
感想:
予告編で見たテッサ役のレイチェル・ワイズの笑顔が忘れられませんでした。

ラブ・ストーリーであるとともに、
壮大な社会問題も織り交ぜた優秀な作品。
今回のような出来事は、実際にケニアで横行しているわけではないが、
(と、ケニア政府が言っている)
しかし、実際には似たような問題がアフリカでは横行しているでしょう。

HIVの治療薬を、貧しい国ではとても手が届かない高値で売る製薬会社。
日本ではほとんど見られないポリオ(急性灰白髄炎)は
たった少しのワクチンで発症を防げるのに。
破傷風や百日咳もほんの少しの抗生物質があれば治療できるのに。
でも、アフリカでは先進国ではみられない感染症(疫病)が未だに蔓延している。
それでもWHO(世界保健機構)は活動をしている。

ゴルフ場で優雅にゴルフをしている官僚たちと
スラムでひしめき合ってその日暮らしをしている貧困層の人々。
同じ国内で部落を襲いあって破壊を続けるゲリラ。

見てみぬふり・・・してますよね。
わたしだってアフリカのそういった窮状は知っているけど、
一人で、また、遠い日本で何かしろといわれても募金くらいしかできません。
しかし、テッサは強い信念と情熱、正義感の持ち主でした。
そして、深い愛情も兼ね備えた素晴らしい女性。
新薬の人体実験という道理に反し、
さらに官僚たちの懐を肥やすだけの製薬会社と
官僚の癒着を告発しようと奮闘する姿は逞しくもあり美しくもありました。

一方、ジャスティンは庭いじりが好きな、物静かな男性。
彼を見ると、原題の constant gardener はしっくりぴったりはまっています。
(スワロは味のある原題も好きです。)
彼女の死を不審に思い、自身で真実を追究し続けるジャスティン。
彼は真実を追究し続けるとともに、テッサの限りない愛情をも追究していたのです。
知れば知るほど、テッサが自分を思う気持ちが伝わってきます。
愛する夫を守るために敢えて真実を告げられなかったテッサの罪悪感と、
彼女を一瞬でも疑った自分に罪悪感を覚えるジャスティス。
その感情がスクリーンを通してひしひしと伝わってきて
スワロの心も切なく、今にも涙が出そうになりました。

“僕の家は「テッサ」だ。”

失ってこそ気づくもの・・・
二人の愛情の強さがテッサの死後に見えてくるなんて残酷なものです。

ハンドカメラで捉えるテッサの姿が、ジャスティスの記憶そのものであること。
ジャスティスと一緒に微笑んだり、切なくなったりしました。

ストーリーも二人の演技も申し分ありません。
しかし、官僚たちの存在がわかりにくかった・・・
人物相関図がほしいところでした。

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ハンドカメラがとらえるテッサは彼の記憶そのもの!
いいですね~
やっぱり手ぶれ状態になると、人間味溢れた映像になって、じわりと心が伝わってきますね。

2006.05.17 17:44 URL | kossy #YaTS71PM [ 編集 ]

こんばんわ!TB&コメントありがとうございました!

とっても素晴らしい作品でした。あの二人のどこかすれ違ったような愛情関係にはホントに切なくなりました。

でも。私も実は人物相関図・・・欲しかったです。途中で頭がパニックになりました(泣)

2006.05.18 00:57 URL | 睦月 #- [ 編集 ]

kossyさん、おはようございます。

ハンドカメラで撮影されると一気に身近に感じますよね。
HIV薬では現実的すぎてシャレにもならないからでしょうかね・・・

  from swallow tail

2006.05.18 06:47 URL | to kossy さん #- [ 編集 ]

睦月さん、おはようございます。

あの二人のすれ違いの愛情には泣かされますよね。
切なすぎて涙が・・・
睦月さんも人物相関図の必要性を感じましたか。
あのゴルフ場の人は何者?
ビル・ナイは何者?
という感じでした。

  from swallow tail

2006.05.18 06:50 URL | to 睦月 さん #- [ 編集 ]

スワロさん、こんにちは♪

深いラブストーリーでありながら、サスペンス映画でもある。
なかなかの作品でした。

でも、邦題はセンスないなぁ。
原題の方がずっといい。

2006.05.18 15:53 URL | あむろ #y.6mc9WE [ 編集 ]

あむろさん、いらっしゃいませ~。

最近は誇大広告!?っていう予告編が増えましたけど
この作品に限っては予告を裏切らない作品でした。
見ごたえあり。

ナイロビの蜂ね・・・
う~ん。
唸るしかないですね。
う・・・・・・ん

  from swallow tail

2006.05.18 21:29 URL | to あむろ さん #- [ 編集 ]

コメント ありがとうございました!
邦題「ナイロビの蜂」も素敵なのですがコブタも原題「THE CONSTANT GARDENER」のほうが好きです。まさに優しいジャスティンの人柄を表現したタイトルですよね。
アフリカの無邪気で純粋な人たち、正義感と愛情深いテッサ、優しい包容力のあるジャスティンそんな人たちの幸せが、金儲け至上主義の官僚たちに無惨に壊されていくとこが悲しすぎますよね。
その陰謀がどこまでも卑劣で醜いからこそ、二人の愛がより悲しく、透明で美しく見えているのでしょうね。(;;)

2006.05.19 17:00 URL | コブタです #- [ 編集 ]

こんばんわ。
TB&コメントありがとうございます。
官僚のおじさまがたはわかりにくかったですねぇ。
誰がどちら側の人間か、、、、
まぁほとんど敵だろうと思ってみてましたが(^^;

私はテレビの予告の「奇跡のストーリー」、ってところが、ほんとに感動する話なのになんだか違う気がしてます・・。

2006.05.19 21:18 URL | PINOKIO #- [ 編集 ]

 トラックバック、コメント、いつもありがとうございます。
 かなり気合の入った評論をされていますね。もう、評論をこえて、読み物となっています。流石だという印象。拝読させていただいて、いろいろな場面が浮かんできました。とても質の高い評で、恐れ入りました。読ませていただき、ありがとうございます。
>人物相関図がほしいところでした
本当、その通りです。私も欲しい。それを見てから、もう一度、観たい。
 これからも宜しくお願いします。  冨田弘嗣

2006.05.20 01:30 URL | 冨田弘嗣 #qTC6Hdh. [ 編集 ]

コブタさん、おはようございます。

原題の方がジャスティンの人柄がよく伝わってきますよね。
それに、映画に対する印象も柔和になりますしね。
アフリカの子供たちの笑顔は印象的でした。
製薬会社のエピソードと二人の恋愛のエピソードが
うまく混ざって、二人の純愛さが引き立ちましたね。
悲しい結末に終わったけど、本当に透明感あふれる二人の愛情でした。

  from swallow tail

2006.05.20 08:57 URL | to コブタ さん #- [ 編集 ]

PINOKIOさん、おはようございます。
そして、訪問、コメントありがとうございます。

TVの予告は見たことがなかったです。
「奇跡のストーリー」・・・
見てしまった今では「奇跡」とういのがしっくりきませんね(苦笑)

おじ様方は本当に誰が何者なのかわかりにくかった!
そういう印象を抱いたのがスワロだけでなく安心しました。
ほとんど敵っぽかったけど、いいおじ様もいましたね。
もう頭の中は「?」だらけです。

  from swallow tail

2006.05.20 09:01 URL | to PINOKIO さん #- [ 編集 ]

富田さん、おはようございます。

お褒めの言葉ありがとうございます。
嬉しさ半分、照れ半分ですね(笑)
書きたいこと、自分が感じたことを書いていたら
かなりのボリュームになってしまって自分でも驚きです。
やはり、よい映画をみると、いろいろ考えることが多くなります。
逆にそれほど質の高くない作品だと感想の書きようがなく困ってしまって。
わたしも、人物相関図を頭に入れて
もう一度見たいなと思っています。

  from swallow tail

2006.05.20 09:05 URL | to 冨田弘嗣 さん #- [ 編集 ]

今晩は☆
こういう社会派の映画は私も好きなので、全体的にとてもよかったです。独特の映像の質感がよりリアルに感じましたね。スラム街にひしめきあった家と、ジャスティンたちが住む外交官の豪奢な家、舗装もされていない道をあるく現地の人々と、車で行き来する階層の人たち。きっとあれが現実なのでしょうね。

ホテル・ルワンダを見たときも思ったけど、
共通しているのは、皆、「生きたい」という生命力に溢れていましたね。
ケニアの雄大な自然の風景も、重要な役割を果たしていたと思いますし、監督の力量が発揮された秀作だと思います。

2006.05.22 22:02 URL | mei #- [ 編集 ]

meiさん、こんばんは。

わたしもコテコテの恋愛映画は苦手ですが
この手のジャンルは大好きです。
テーマも非常に興味深いものでしたし。

『ホテル~』はまだ見てないんです・・・
DVD化ででも絶対に見たいと思っているのですが。
部族の子供たちはとても生き生きした顔でした。
印象的です。

  from swallow tail

2006.05.23 21:41 URL | to mei さん #- [ 編集 ]

スワロさん、こんにちは。

ラブストーリーに、サスペンスに、社会派と要素が盛りだくさんの作品でしたね。
原作もかなりしっかりしているのだろうな、と想像しました(読んでいないので)。

私にとってはラブストーリーだったかな。
はじめは物静かだったジャスティンが
だんだん行動派になってくるところが印象的。
最後のほうで、飛行機に男の子を乗せようとしパイロットにたしなめられていた場面では、
かつて40キロを歩く子供を自動車に乗せようとしていたテッサを思い出させ、
ジャスティンがテッサを理解し愛を再確認しているかのようでした。

2006.05.24 00:50 URL | ゆづ #G91RSZjw [ 編集 ]

ゆづさん、おはようございます。

子供を助けるエピソードは印象的でしたよね。
ああいう場面はきっと現場にいると日常茶飯事なのでしょうね。
大勢の中で一人だけを救うことは平等ではない・・・
しかし、目の前にある援助を必要としているものを救わないのは援助なのか?
一歩引いたところで援助をしていればきっと前者がモラルであると感じるだろうし、
第一線で働くようになれば後者との葛藤が起こってくる・・・

スワロも原作を読みたくなりました。
ペーパーバッグで読みたいんだけど、これはなかり難しそうだ・・・

  from swallow tail

2006.05.24 06:11 URL | to ゆづ さん #- [ 編集 ]













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ナイロビの蜂
 まさか!テッサ(レイチェル・ワイズ)がいきなり死ぬなんて・・・ひょっとすると双子の妹が現れてジャスティン(レイフ・ファインズ)の調査を手伝うのかと思ったよ・・・

2006.05.17 17:27 | ネタバレ映画館

『ナイロビの蜂』
スラムの様子は目を覆わんばかり。『ホテル・ルワンダ』と同じだ。

2006.05.18 15:51 | なんでもreview

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