スワロが映画を見た

スワロが見た映画について感想を書いていきます。
劇場映画、DVD、新作、旧作問わず映画のレビューを書きます。
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原題:CANDY
製作年度:2006年
製作国:オーストラリア
上映時間:108分

監督:ニール・アームフィールド
原作:ルーク・デイヴィス
脚本:ニール・アームフィールド/ルーク・デイヴィス
出演:ヒース・レジャー/アビー・コーニッシュ/ジェフリー・ラッシュ/トニー・マーティン
    ノニ・ハズルハースト

あらすじ:
詩人志望のダン(レジャー)と画家志望のキャンディ(コーニッシュ)はお互い深く愛し合い、幸せで楽しい日々を過ごす。しかしダンはヘロイン常用者で定職にも着かずにいた。やがてキャンディもヘロインに溺れはじめる。2人はドラッグを手に入れるために身の回りのものを売りさばくが、工面できたお金はわずかで、そのうちに売るものもなくなる。ついにはキャンディが体を売るようになる・・・

感想:
先日、28歳の若さでその生涯を閉じたヒース・レジャーと
『エリザベス:ゴールデンエイジ』で恋に陥る侍女を演じたアビー・コーニッシュ主演。

この記事を書くに当たって作品のサイトを読んでいると
ダンについての説明に「繊細な愛に生きる男」とあった。
果たしてこの愛は繊細な愛だったのだろうか?

この作品はダンとキャンディが愛に酔いしれ盲目的にすごす「天国」、
ドラッグに溺れた2人がお金を得ようとして売春や犯罪に手を染める「地上」、
子どもを失った悲しみとドラッグのためにキャンディが精神の破綻を来たす「地獄」
の3部で構成されている。
天国から地獄へ。
パステル色で光り輝く「天国」から堕落と退廃の占める「地獄」へと落ちるのは
2人にとっては難しくないことだったろう。

2人は繊細、といえば繊細だったかもしれない。
愛し合っている時から2人はお互いの絆の強さと愛情の深さと美しさに陶酔しきっていた。
まるでこの世に2人の愛しか存在しないように2人には何も見えない。
行きたいように生き、愛したいように愛する2人は現実味がない。
現実世界に生きていないのだ。
彼らが結婚することも、キャンディが妊娠した時に出産を決意した時も
不安だけが募り喜ばしさはほとんど感じられなかった。
理想や夢を抱くことも大事だ。
しかし、それだけで生きることはほぼ不可能であり代償も大きい。
冷静になれば気づくであろうその事実に目もくれない2人は愚かにも世間知らずにも見える。

ゆえに、もしかしたら2人にドラッグがなくとも
2人の愛はいつか破綻したのではないか、とも思う。

結局、2人の愛はもろく崩れていく。
ドラッグ、流産、孤独。
2人の間に存在した障害はたくさんあった。
でも、決してドラッグだけが2人を天国から突き落としたのではなく、
彼らに現実を見据える目がなかったこと、自制心がなかったことが原因なのだ。
レストランに訪れた彼女を受け入れなかったダン。
それはダンが初めて見せた自制心だった。

キャストはみな好演。
ドラッグを扱った映画にありがちな激しいトーンは一切なく、物語は終始穏やかに進んでいく。
オーストラリアの穏やかな印象そのもので不快なシーンはほとんどなかった。

現実味のない2人を見つめる視点はかなり現実的に作られていた。
そして、あまりにも当然すぎる2人の恋の変化に肩入れすることは一度もなかった。

スワロ的評価:★★★





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スワロさま、こんにちは~。コメントとTBをありがとうございました!
私も、キャンディの両親には「どうして大事な一人娘をもっと守ろうとしないの?」と思いましたよ。
欧米では、親子と言えどもあんな感じなんでしょうか? 個人の自由というか・・・。
謎でしたね。
その代わりに、ダンの親とも言うべきキャスパーは、身を持ってドラッグの恐怖を教えましたね。
彼も、ああなるしかなかったのでしょうが・・・。
ラストのダンが見せた「自制心」だけが救いでしたね。
ではでは、また来ますね~。

2008.05.05 14:11 URL | 真紅 #V5.g6cOI [ 編集 ]

真紅さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

キャンディの方の父親は過保護そうで母親は厳しそうなのに
結婚に際して特に口出ししなかったみたいですよね~。
それが意外でした。
妊娠をして産む決意をしたときも何も言いませんでしたしね。

こういう作品を見ると、
ドラッグって思ったよりも簡単に手に入るんだ・・・と思ってしまいます。
そこが怖いですよね。

  from swallow tail

2008.05.05 14:23 URL | 真紅 さんへ #- [ 編集 ]

スワロさん、こんにちは。
今日は陽光がまぶしいです。
オーストラリアのような太陽の国にいながら、ドラッグに溺れてしまうなんて彼らはおばかさんですよね。
強い毒にもなりうるけど幸福感をもたらす恋もドラッグみたいなものだったりするんですよね。
もっと早く相手の体や人生を大切にできる愛にたどり着けたならよかったのにねぇ~。

2008.05.06 09:58 URL | かえる #- [ 編集 ]

こんばんわ。
先日は楽しい時間をありがとうございました!
またぜひお相手いただければ嬉しいです♪

私が苦手とする恋愛映画の形って、まさに
この作品が典型なのよねえ。
自己陶酔の恋愛劇を延々と見せられるのが
すごくイヤなの。

だって、こっちからすれば「ああなって当然
じゃん」って思わざる負えないでしょ?
バカップルだなあーって冷めた目でしか
観れないもんなぁ・・・。

アイムノットでもそうだったけれど・・・
ヒースはよく脱ぎますね(苦笑)。

2008.05.06 21:03 URL | 睦月 #- [ 編集 ]

かえるさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

>ドラッグに溺れてしまうなんて彼らはおばかさんですよね。
そうなんですよね。
要するに「おばかさん」の映画なんですよね。
でも、そのおばかさんが映画になって世間の関心を得てしまうなんて・・・
>恋もドラッグみたいなものだったりするんですよね
なんともかえるさんらしい一言ですね!!

  from swallow tail

2008.05.07 19:09 URL | かえる さんへ #- [ 編集 ]

姐さん、こんにちはー。
コメントありがとうございます!

この手の恋愛は姐さんの苦手とするジャンルなのね。
姐さんの言うとおり「恋は盲目」でしたからね。
スワロもこういう恋愛はイヤっ!!
そもそもあんなだらしない男性はイヤだし、
それを受け入れてしまう女性もイヤ!

ヒースって『アイム・ノット~』でも脱いでいるの??
露出好き??

  from swallow tail

P.S ヒースの首の「ず」わかりました~!!

2008.05.07 19:14 URL | 睦月 さんへ #- [ 編集 ]

こんばんは
ほんとに,この二人は,ドラッグでなくても
幸せになれる取り合わせではありますまい。
弱すぎる~~,そして甘すぎる~~・・・刹那的。
ドラッグでなくても,たとえば,借金地獄とか,アル中とかね,
いずれ身を滅ぼす道にはまってしまったと思います。
歯止めがきかないタイプなのね。
どちらかが,しっかりしたタイプでないと共倒れ,というか負の相乗効果ですな。
そういう役を,ヒースもアビーも,ある意味,とても好演していたと思います。
作品としては好きですが,(ヒースファンなので)
訴えたいことに共感するかどうかというと,それはまた別の話です。

2008.05.13 19:41 URL | なな #- [ 編集 ]

ななさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

あま~~~~い!!
というのはどこかで聞いた覚えがありますが・・・
最近めっきり聞いていないですね~。
どこに行っちゃったんでしょうか。
それに「ゲッツ」とか「ど~でもいいですよ~♪」とかも
めっきり聞かなくなりましたね。
時代の流れを感じますね。

でも、第三者から見たらきっとそんなに甘くはないんですよね。
当事者だけが感じる幸福感と陶酔感で。
だからこそ破綻したときのギャップが恐ろしい。

人間って多くの人が依存的な綿があると思うんです。
スワロだってある面だと依存的だし。
ただ、それの程度の問題。
「我慢する」って大事なことですよね。
子どもにはぜひともきっちりしつけなくては!!
 
  from swallow tail

2008.05.14 08:40 URL | なな さんへ #- [ 編集 ]













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