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スワロが映画を見た

スワロが見た映画について感想を書いていきます。
劇場映画、DVD、新作、旧作問わず映画のレビューを書きます。
コメント・トラックバック大歓迎。みなさまの積極的な絡みをお待ちしております。

王妃の紋章

原題:CURSE OF THE GOLDEN FLOWER/満城尽帯黄金甲
製作年度:2006年
製作国:中国/香港
上映時間:114分

監督:チャン・イーモウ
原作:――
脚本:チャン・イーモウ/ウー・ナン/ビエン・ジーホン
出演:チョウ・ユンファ/コン・リー/ジェイ・チョウ/リウ・イェ/リー・マン/ニー・ターホン/チェン・ジン/チン・ジュンジェ

あらすじ:
中国、五代十国、後唐の時代。王(ユンファ)と王妃(リー)の間はとうの昔に冷え切っており、王妃は皇太子と不義を重ねていた。そんな王妃は病気がちで決まった時間に欠かさず特別な薬を飲んでいた。菊の節句と称される9月9日の重陽節。王家の人々が一同に集まり、永久の繁栄を祈る祝祭日の日を前に、遠征に出ていた王(ユンファ)と第二王子・傑(チョウ)が王宮に帰ってくる・・・

公式サイト
感想:
スワロ、生まれて初めて中国の映画を映画館で見ました。
初めての中国映画は中高年の中に混じっての観賞。

邦画以外のアジア作品はいままで関心がなくて映画館で見ることがなかった。
というか見ないようにしていた。
しかし、予告で豪華絢爛な宮廷の様子を見て、ものすごく興味を惹かれてしまった・・・

この作品、相当スゴイ。
何がすごいかというと、やはり超豪華絢爛なセットと衣装、そしてエキストラの多さだろう。
唐王朝は古代中国の中でも最も財力も権力もあった王朝であり、
映画で描かれていた豪華な様子はあながちフィクションとも思えない。

艶やかな衣装は3000着以上用意され、
総額1000万元(役1億5000万円)を超えるという。
18金をふんだんに使用したり、50kgを超える重さの衣装もあったりするそう。
まぶしいくらいに光り輝く黄金と鮮やかな色彩の宮殿。
黄金をベースにピンクやエメラルドグリーンが重ねられていて
浮世離れした宮殿は息をのむほど煌びやかだった。
どれだけ煌びやかだったかというと、背景がまぶしくて字幕が読めないくらい。
まさに贅を尽くした作品。
さすがにお金をかけただけあって圧巻であった。
宮殿内のディテールに至るまで繊細な彫刻が施してある。
さらに透明感を出すためにガラスではなく瑠璃を使用するなど
本作の美術に対して非常にこだわったことが伺える。
そして、この作品の見所は間違いなく、この贅沢な美術・衣装である。
間違っても脚本ではない。

ストーリーは泥沼、血みどろの愛憎劇であり、詳細は公式サイトを参照されたい。
そんなに複雑な話ではないが、昼の帯ドラマ顔負けのドロドロ劇だ。
ストーリーに関しては特筆すべき点が見当たらないが、
強いて言うならば、ラストの闘いのシーンが壮大だったことだろうか。
果てしない人数のシルバーの甲冑と黄金の甲冑が戦う様子は『LOTR』を髣髴とさせる。
果たしてこれだけの人数がいったいどこで待機していたのだろうか、と
純粋に考えたくなるくらいの人数の兵士があふれんばかりに出てくる。
先日行なわれた「東京マラソン」のスタートシーンよりもスゴイ。
(最後のランナーがスタートラインを超えるまでに30分以上かかるらしい)

時々登場人物たちがこの監督お決まりの身体能力を見せるが、
それにはもう失笑したくなるほど。

総合評価としてはまずまず、というところだろうか。
確かにあのスケールはすごかったが期待していた以上のものはなかったし
やはり単なるコスチュームプレイ、というところか。

スワロ的評価:★★ (観客に対する配慮に欠けていた;字幕が見にくいということで-1)
 
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お礼に5万円もらった!

2008.04.16 07:14 URL | みゃうー #7di3CiSc [ 編集 ]

こんばんは♪
やっぱりこれはきらびやかな映像ありき、でしたね♪
でもこういうドロドロ人間関係も好きだったりするので、全体的には満足でした♪
おおー!衣装だけで1億5千万円とは、、、すごい世界だなー。。。

2008.04.17 21:52 URL | きらら #- [ 編集 ]

スワロさん♪
スワロさん今までアジア映画観ないようにしていたのですか。
キライなの?それとも何か切ない思い出でも??

豪華絢爛キラッキラ~~!!でしたけど、なんだかそれがぐちゃぐちゃに見えてしまいました(苦笑
見ごたえあってキレイっちゃキレイだけど・・・でも、なんだかなーって印象です。
やっぱ「しんぷる・いず・べすと」です。
目がチカチカしちゃいましたものー。

2008.04.18 11:49 URL | ななな #7qDEbzaw [ 編集 ]

きららさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

公式サイトで知ったんだけど、すんごいお金かけちゃったらしいですよー。
衣装代だけであの金額・・・
宮殿もCGだとしても相当お金かかるだろうし、
セットだったらお金も手間もかかるだろうし・・・
どちらにしても全てにおいてお金がかかっているはず。

衣装がどれも素敵で着てみたくなっちゃいました(照)

  from swallow tail

2008.04.18 13:49 URL | きらら さんへ #- [ 編集 ]

なななちゃん、こんにちはー。
コメントありがとう。

アジア作品ってどうも興味をかき立てられないのよね・・・
アジアの人って喜怒哀楽がものすごく激しいじゃない?
そういうオーバーアクションが胡散臭く見えちゃったりするし。
それこそ昼のメロドラマ程度のクオリティに見える(コレ、偏見ね)。
切ない思いでは何もないんだけど、キライなのね(笑)

目がチカチカしたよねー。
字幕が見えなかったもん(笑)

あー、今、ちょうど昼ドラの時間なんだけれども
職人さんが何かライバル相手にやり場のない感情を柱か何かに向けてる(笑)
そして、たった今抱き合っている最中に2人目の女登場(笑)

  from swallow tail

2008.04.18 13:56 URL | ななな さんへ #- [ 編集 ]

こんにちは。
お越し頂きまして、ありがとうございます。
確かに、あの豪勢な美術・衣装は、ほぼフィクションと言えるのかもしれないですよねー
私は、チャン・イーモウ作品だと『HERO 英雄』が好きです。(トニー・レオン信者ですv-10
あちらの美術・衣装は、『章』ごとにモチーフの色が変わるし。
本編みたいに金色じゃないから、目はチカチカしませんでした。
本作の菊の黄色はいいんだけど、金色ってーのは目がチカチカするし嫌味だしでいけませんね。v-40

>初めての中国映画は中高年の中に混じっての観賞

私が見た時も、若い子は殆どいなかったかなぁ。
「コナン君」が凄いことになっていたけど、本作のシアターは空いてました。(シネコンでの鑑賞でした)
LOTRを連想する人が多いのかもしれないですね。
私もでした。
目新しさはないにしろ、ああいうスケール感は大好きです。

2008.04.21 21:23 URL | となひょう #- [ 編集 ]

スワロさん

そうそう、自分も豪華絢爛な映画だなって
すごく思ったんですけど、じゃあこの
セットとか派手さがなくてこれが普通の
現代劇とかだったらはたしておもしろいのか?っていうのを疑問に思ったんですよね。
結構古典的な話なので仕方ないのかもしれないですが、映画にノレるのれないはやはり
物語ありきなんだなぁと思いました。

2008.04.22 13:02 URL | kazupon #mQop/nM. [ 編集 ]

kazuponさん、こんにちは。
お返事が遅くなってしまってごめんなさいっ!!
旅行に出ていましたもので・・・

>さがなくてこれが普通の現代劇とかだったらはたしておもしろいのか?
いやぁ・・・
それはもちろん「※※」でしょう(笑)
やはりフジテレビのようになってしまうんじゃないでしょうか。
でも、この手のお話しは主婦層に好きな人も結構いらっしゃると思うんです。
というか、本国ではどんな評判だったのでしょうかね~。
気になります。

  from swallow tail

2008.04.24 09:37 URL | kazupon さんへ #- [ 編集 ]

となひょうさん、こんにちは。
せっかくコメントいただいていたのにお返事が遅くなってしまってゴメンナサイ!
旅行に出ていたもので・・・

コナン!
実はスワロはいい年してコナンが大好きなんですよね~
数年前までは欠かさずTVを見ていましたが、現在はほとんど見なくなってしまって。
映画も見たいのですが、先日ちらりとTVを見たらFBIとかナントカで
世界規模に発展してしまったストーリーについていけませんでした(苦笑)

中国映画を敬遠していたこともあって、『HERO』も『LOVERS』も見ていないんですよね。
TVで放送された時にちらりと見たかしら・・・??

リー姐さんのメイクはスワロも注目していました。
ちょっと古い、と思われる方もいらっしゃったようですが、
鮮やかにきれいに発色するアイシャドウにちょっとウットリ。
きっと何色も重ねてああいう深い色味になるんだろうな~なんて思いました。
スワロなんてパレットを使っても素敵な目元になれず・・・(涙)

  from swallow tail

2008.04.24 09:43 URL | となひょう さんへ #- [ 編集 ]

コメントありがとうございました(^^)
映像やセットや衣装、それにキャスティングは素晴らしかったですよね!
それだけにもう少し、物語の微妙さが目立ってしまいましたよね。

ラストのオチにもっているまでのそれぞれの背景をもう少し上手く描いてくれてたらもおっと凄い映画になっていたのに残念ですよね~

2008.05.02 17:06 URL | コブタです #- [ 編集 ]

コブタさん、こんにちはー。
コメントありがとうございます!

>映像やセットや衣装、それにキャスティングは素晴らしかったですよね!
>それだけにもう少し、物語の微妙さが目立ってしまいましたよね。
そうなんですよ!
非常にビミョン~な作品でした。
のっけから王妃がワケありな感じで早足で歩いたり、
震える手で器を手に取ったりと細かい魅せ方は所々巧いんだけど、
全体的に見るとビミョン~。

それにしても王は何でもかんでも見透かしていて恐ろしい人物でしたね。
一体、あれだけの兵をどこに隠していたんでしょうかね。

  from swallow tail

2008.05.03 05:18 URL | コブタ さんへ #- [ 編集 ]













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