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スワロが映画を見た

スワロが見た映画について感想を書いていきます。
劇場映画、DVD、新作、旧作問わず映画のレビューを書きます。
コメント・トラックバック大歓迎。みなさまの積極的な絡みをお待ちしております。



原題:NO COUNTRY FOR OLD MEN
製作年度:2007年
製作国:アメリカ
上映時間:122分

監督:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
原作:コーマック・マッカーシー
脚本:ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
出演:トミー・リー・ジョーンズ/ハビエル・バルデム/ジョシュ・ブローリン/ウッディ・ハレルソン/ケリー・マクドナルド/ギャレットディラハント/テス・ハーバー

あらすじ:
1980年代、アメリカ、テキサス。砂漠で狩をしていたルウェリン・モス(ブローリン)は、既に死体だらけとなったマフィアの麻薬取引現場の後を発見する。現場に残されたピックアップトラックの荷台には大量のヘロインと200万ドルという大金が残されていた。モスはその金を持ち去る。明くる日の夜、消えた金を取り戻すために雇われた殺し屋アントン・シガー(バルデム)は現場で状況を確認した後、モスの行方を追い始める・・・

●第80回アカデミー賞 
       <作品賞><監督賞><脚色賞><助演男優賞(ハビエル・バルデム)> 受賞
●第65回ゴールデン・グローブ賞 <助演男優賞(ハビエル・バルデム)><脚本賞> 受賞

感想:
アカデミー賞受賞作品ということで誰もが公開前から非常に高い期待を寄せていた作品。

スワロは微動だにせずこの作品を見ていたようだ。
ストーリーの4分の3程度が終わり、緊張の糸が解けた瞬間「おしりが痛い」と思った。
それほどまでに強烈なインパクトを持ち合わせた作品だ。

この作品で一番強く感じたものが「恐怖」だ。
バルデム扮する殺し屋シガーの存在は
言葉ではとても言い表せないくらいの恐怖を押し付けてくる。
静寂を突き破るエアガンの“シュッ”という音。
気づいたら背後に立っていた・・・
そんなひっそりとしのび寄せる大きな恐怖に肩に力が入り、
手に汗握りながらスクリーンを凝視していた。
こんなに強烈な恐怖を感じ、緊張感を持続させなくてはならなかったのは
『羊たちの沈黙』のレクター博士以来だろう。
いつあのエアガンが襲ってくるのだろうと考えるとスクリーン越しに怯え、
神経を研ぎ澄ませながら映画を見る他ならなかった。

しかし、その緊張感も一人の男の死を持って呆気ないほど簡単にプツリと切れた。
それまでの手に汗握るシガーとルウェリンの逃亡劇は、
肝心のルウェリン殺害のシーンがない。
観客はすでに死体となった彼を目撃するのみだ。
なんて作品の緩急の付け方が絶妙なのだろう。
これだけではない。
ラストの落とし方にもある意味唖然とした。
不条理ばかりを押し付けてきたシガーを襲った不条理。
なんとも皮肉だった。
それに、こちらがものすごく知りたいことをあえて出さず、
核心からわずかにずれた情報だけを見せられる。
描写が粗いのではなく、きちんとコントロールされてあえて描写されていない感じだ。
あの金は一体何なのか。
シガーを追いかけた別の殺し屋は誰なのか。
そして、シガーとは一体何者なのか。

深い、深すぎる・・・
周辺情報はさまざま提示されているにもかかわらず、
シガーという人物は映画が終わっても依然何者なのかわからない。
自分の、独特の行動規範を重視するシガー。
その規範はシガーにのみ認識されるルールで、
彼以外の人物にとっては全く持って不条理なルールに他ならない。
極些細なことがシガーの規範の範疇を越え、
そうなれば彼はコイン投げで相手の生死を決める。
果たして人の生死を決定する権利がシガーにあって良いものなのか。
一体、なぜ彼はあるはずのない権利を持っているように錯覚しているのだろう。
考えれば考えるほど深みにはまり、何か見出せそうで見いだせない。
80年代アメリカの象徴と言ってしまえばそれまでだが、
一概にはそういえない雰囲気があるのだ。

しかし、やはり80年代の退廃的な雰囲気が十分に伝わってくる。
一見無気力ながらも正義を信じる保安官ベルが時代を嘆くシーンは絶望感が漂ってくる。

シガー、モス、ベル。この3人についてもっと深く読みたかったが、
1度の観賞では到底無理なようだ。
それほどまでに深い。


スワロ的評価:★★★★+α (満点にしたいような・・・したくないような)





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おぉ~!スワロさんはずいぶんと引き込まれて
しまったようですね。
あたしは、好きなタイプの映画じゃないせいも
あったんでしょうが、そこまで引き込まれることは
ありませんでした~(;・∀・)
でも、おっしゃるように恐怖感はものすごくある
映画でしたよねぇ~。

2008.03.24 06:53 URL | miyu #- [ 編集 ]

コチラの作品、凄まじすぎて、感動とかいった感情をも超えて衝撃の一言ですよね。

凄まじいだの作品って結構あるのですが、この作品とてるもない深さをももっているので、心にズズーンと重く残るんですよね、、。

満点にしたいようなしたくないようなというのよく分かります。私は★5にしてしまいましたが、なんかそういう感じで他の映画と同様に評価できる内容ではなかったですよね~(><)

2008.03.24 08:20 URL | コブタです #- [ 編集 ]

スワロさん、こんにちは^^
TB、ありがとうございましたm(__)m
殺し屋シガーの強烈な個性に惹きつけられましたね^^ そもそもコーエン兄弟の底辺に流れる
コンセプトというか主張主義の中に、こういった一個の人間性を掘り下げ極め、だけど明らかに
しない素性と背景は、観ている側にややフラストレーションを残したまま終わらせているようですね。
願わくば、シガーの強烈個性、別な形で観たいですね^^

2008.03.24 08:23 URL | cyaz #ID9gmbWk [ 編集 ]

こんにちはー。

私はこの映画はあとからずっしりきて、もう1回
絶対に観に行くと思う。
今、原作を読んでるけど、解釈が広がるから、
時間があったら読んでみて!
原作にかなり忠実に作ってるのがわかるし、
原作では自分がわかりきれなかった感情の部分が
わかってよいよー。

2008.03.24 08:26 URL | すたほ #- [ 編集 ]

スワロ隊員、トラコメどうもでした
面白かったし、奥深い話だったし、キャラ立ってたし、でも釈然としないところもあり、評価し辛い映画でした。
もう一回見無きゃだめですかねぇ?

2008.03.24 21:54 URL | くまんちゅう #TO.QWiMc [ 編集 ]

うん、そうですね、観終わった時点で、また観たくなる作品でした。
色々と含むところが多すぎて、とても一回だけでは受け止められない様に思います。
映画の正解なんて、結局のところは監督の頭の中にしかない訳ですが、時代性、地域性、色々な好奇心をそそる二時間でした。

2008.03.24 23:26 URL | ノラネコ #xHucOE.I [ 編集 ]

こんにちわ。

この作品はホントにすごい作品で。
深読みすればするほどにいろんな解釈が
出来るし、観れば観るほどに全く見方が
変わってくる作品で・・・。

底の見えない闇のような奥深さに、
ずっしりとした余韻を感じましたです。

たしかに舞台は80年代のテキサスだけれど、
これって見事に現代社会のダークサイドを
描いているように見えて仕方なかったん
ですわー。十数年前にレクター博士を観た
ときはあまりの狂人っぷりにリアリティを
感じられなかったけれど、今となっては
シガーのような人間の存在が特別でも
珍しいわけでもないと感じてしまっている
自分がおります。

ところで、バトンをお持ちしました。
『愛しの映画館バトン』です。
気が向いたときにでもサクっと遊んでみて
くだされ~。

2008.03.25 10:52 URL | 睦月 #- [ 編集 ]

スワロさん♪
春です。桜が咲き始めましたね。
桜が咲いてるのを見ると、なんだか嬉しくなります。

いじわるな作品ですよね。
観ればもう一度観なきゃと思ってしまう。
考えれば考えるほどにいろんなことが発見できるのに、それでもゴールにはたどり着かないし。
コーエン兄弟はこういう作風らしいので、狙ってやったことだとすればすっかり罠にはまってしまったみたいです。
それも何となく悔しい(笑
正直よくわかんねーっと思ってしまった部分もあり、気付いたら映画は終わっていたのでもう一度しっかり観なきゃ!って強く思いました。
でももう一度シガーに会うと疲れそうでちょっと覚悟がいります。
恐いし・・・。

2008.03.25 21:27 URL | ななな #7qDEbzaw [ 編集 ]

miyuさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

miyuさんはツボじゃなかったのね~(涙)
残念。
世間的には高い評価を得ていても、自分の好みに合わないこともたまにありますよね。
スワロは『スウィニー・トッド』の時がそうでした・・・
あの時はやっぱりみなさん絶賛の嵐だったので
評価が可もなく不可もなくのスワロは
「あれ・・・?スワロなんかやらかした!?何か違う!?」
と自分の評価が間違っちゃったんじゃないかとオロオロしましたよ(苦笑)
それが自分の素直な気持ちだから堂々としてればいいのに
妙に居心地が悪かった・・・

もしかしてmiyuさんも今そういう心境??

  from swallow tail

2008.03.25 22:06 URL | miyu さんへ #- [ 編集 ]

コブタさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

もう、この作品はコブタさんの感想を読んで改めて奥の深さを感じました。
生と死、正義と悪、正常と異常・・・
さまざまな二項対立がひそかに存在する実に奥深い作品なのだと。
やはりこうやって読み解いていくには何度か見たい作品なんですよね~。
でも、ダーキーだから気軽に
「もう一回みよぅ~♪」というわけにはいかないんですよね~

皆さんの満点評価も十分に納得のいく作品なんですけど、
このダーキーさと難解さと言葉では言い表せないモヤモヤ感が
★5つをためらわれた理由かな。

  from swallow tail

2008.03.25 22:18 URL | コブタ さんへ #- [ 編集 ]

cyazさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

>こういった一個の人間性を掘り下げ極め、だけど明らかにしない素性と背景
なるほど。
こういう手法は監督の常套手段だったんですね。
コーエン兄弟初心者のスワロにはわかりませんでした(苦笑)
でも、こういう曖昧にさせる手法は時にすごく効果的ですよね。
『ジャンパー』とは全く異なり、本作では上手に曖昧にさせていたと思います。

シガーを別の形で見たいというと・・・スピンオフ!?(笑)

  from swallow tail

2008.03.25 23:44 URL | cyaz さんへ #- [ 編集 ]

スワロさん、こんばんわ!

もう1回見ると別の解釈が出てきそうな作品ですね。
不条理な世の中、運命というものは
ちっぽけな人間の手には負えないものなのだろうか?
なんてことをしんみり考えてしまいました。

2008.03.26 00:11 URL | moviepad #JalddpaA [ 編集 ]

すたほさん、こんにちは。

やっぱり??
すたほさんもリピートしたいと思いました??
正直、見ているときはそれほど凄い作品だとは思わなくて
「う~ん、★3つくらいかなぁ」なんて思っていたんですけど、
ブログの感想を書こうと映画を思い返してみると
上手く言葉では言い表せないけど、
ものすごいパワーのある作品なんだな、って実感しました。

原作かぁ・・・
濃そうなタイトルだったから読みきれるか!?(笑)

  from swallow tail

2008.03.26 08:09 URL | すたほ さんへ #- [ 編集 ]

くまんちゅう隊員、こんにちは。
コメントありがとうございます。

>でも釈然としないところもあり、評価し辛い映画でした
そうなんですよ!
あまりにも謎のところが多くて・・・
でも、意図して曖昧にしてあるので作品として奥深さが出ましたよね。

いい作品なんだけれども・・・満天にするにはためらわれる!!

  from swallow tail

2008.03.26 08:13 URL | くまんちゅう さんへ #- [ 編集 ]

こんばんは!
TB&コメントありがとうございました。
スワロさんはこの作品を『深い』とお感じになったようですね~
私は肩透かしを食らった気になりました(汗)
コーエン監督の作風を知らないせいか、「こうなるだろう・・・」という予想がことごとく裏切られ、途中からボーっとしちゃいました。
それにしても、この作品の感想は、みなさんバラバラな感じがして、とても興味深いです。
皆さんのご意見を参考にして再鑑賞したら、ボーッとした私も何か違った印象を受けるかも・・・(受けないかも・汗)

2008.03.26 22:28 URL | 由香 #- [ 編集 ]

ノラネコさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

>映画の正解なんて、結局のところは監督の頭の中にしかない訳ですが
そうなんですよね。
でも、自分なりの解釈をして楽しむのも映画の楽しみの一つでもあるんです。
そして、いろいろな方の感想・レビューを見るのがスワロの楽しみです!
一つの視点からだとわからなかったことも
別の視点から教えられることもたくさんあって・・・
ブログを書いていてよかったと思える瞬間でもあります(照)

  from swallow tail

2008.03.26 22:43 URL | ノラネコ さんへ #- [ 編集 ]

睦月さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

シガー・ヘアなことはそうなんですけど、
スワロの場合、見方によっては大木凡人みたいになってしまって・・・(涙)
5ヶ月前にかけたパーマを再生すべく、毎朝必死でムースを揉み込んでいますよ(苦笑)

>これって見事に現代社会のダークサイドを描いているように見えて
おっしゃる通りです!
最近、理由があるようでない凶悪犯罪が増えていますよね。
自分の偏屈した価値観に沿って行動している人って多いと思うんです。
そういう意味ではやはり現代社会を風刺した作品でもあると思います。

バトン、タァァァーッチ!!しました。
近々、記事をupします!!

  from swallow tail

2008.03.26 22:49 URL | 睦月 さんへ #- [ 編集 ]

なななちゃん、こんばんは。
コメントアリガトネ~(カトちゃん風)

そうそう。
一昨日あたりから急に桜が咲き始めて・・・
今日は8部咲きくらいかな??
結構きれいに咲いてたー。ビックリー。
おもわず「おおぅ」と口に出していってしまった。
独り言だよ、どうしよう(笑)

>考えれば考えるほどにいろんなことが発見できるのに、
>それでもゴールにはたどり着かないし。
ねー、そうなんだよね。
コーエンマジックだね。
考えても考えても「これだ」という結論に出会えなくて
すごく深遠なテーマも持っている作品なんだよね。
恐ろしいわ(苦笑)

でも、シガーに興味があるんだよね。
彼の生い立ちとか知りたいわ(笑)

  from swallow tail

2008.03.26 22:55 URL | ななな さんへ #- [ 編集 ]

由香さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

はは(笑)
由香さんにとっては肩透かし、だったんですね。
スワロも最初はそう感じたし、予想外に軽いラストに「微妙」と思ったほどですが
いざ記事を書こうと作品を思い返してみるといろいろな考えが浮かんできて。
予想はいい形で裏切られたな、と思うようになりました。

この作品は曖昧な部分が多く、台詞も暗示的なものが多かっただけに
解釈も見る側に大きく依存すると思うんです。
でも、こういう作品にさまざまな解釈が生まれることは
ブログをやっていると楽しみの一つでもあるんですよ。

  from swallow tail

2008.03.26 23:24 URL | 由香 さんへ #- [ 編集 ]

moviepadさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

>不条理な世の中、運命というものは
>ちっぽけな人間の手には負えないものなのだろうか?
なかなか難しいテーマですね。
個の自由やプライバシーが尊重されるようになった現代、
個々人の行動もプライバシーという名で規制されにくくなりました。
同時に団結力も乏しくなり、大きなものに立ち向かうことが困難になりましたよね。
本当に難しい時代です。

  from swallow tail

2008.03.27 00:04 URL | moviepad さんへ #- [ 編集 ]

あの、、再び失礼します、、

昨日『Sweet Rain 死神の精度』観たのですが、、コレ表現方法まったく違うのですが、、『ノー・カントリー』と同じテーマを扱っていて面白かったですよ~
コチラは元気の出る映画ですし何度でも見かすことできそうですー(^^)

2008.03.27 11:28 URL | コブタです #- [ 編集 ]

スワロさん、こんばんは!
随分前にTBいただいてましたのに、お邪魔するのが
遅ればせました。

深かったですね・・・
追いかけっこの間はただひたすらにハラハラドキドキして
あまりの緊張感にいい意味で疲れ果ててしまったのですが、
最後にガツンとやられて、エンドロールが始まったとたん「うーん」と考えこんでしまいました。
しかしおっしゃる通り、考えれば考えるほど何かを見出せそうで見出せないです・・・
感想書くのもけっこう悩みました。

いろんな方の感想を読ませていただいたうえで
もう一度観てみたいです!

2008.03.27 23:18 URL | kenko #Ngw0MIHM [ 編集 ]

コブタさん、コメントありがとうございます。

『死神の精度』は観るかどうか悩んでいた作品なんですよね。
面白そうなんだけれども一度も予告編を見たことがないです。
不思議だなぁ~。
でも、コブタさんの一言で俄然興味がわいてきました!!

  from swallow tail

2008.03.28 04:07 URL | コブタ さんへ #- [ 編集 ]

kenkoさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

終始あの緊迫感が持続していただけに
ラストの落ち感は拍子抜けするくらい軽かったですよね。
スワロもギャフンと言わされた気分でした。
それに保安官の夢のエピソードもとても暗示的で・・・
監督の言いたいことはどれも暗示的で、そのあたりは難解な作品でしたよね。
一度じゃ到底理解できません~(涙)

  from swallow tail

2008.03.28 04:12 URL | kenko さんへ #- [ 編集 ]

スワロさん、こんばんは。
皆さん色んな意見があって、興味深いですね~。
私はこの作品は、正直好み的にはイマイチなんですが、
でも、もう一度見たい!という気分になってしまう。
細かい部分をつなぎあわせて、検証してみたいような…。

国境近くの町が舞台だけあって、退廃的な雰囲気が良く
出てますよね。あの感じは好き。
圧倒的な存在感のシガーとは対極にある、一見地味で
老いた保安官の存在も効いてて良かったです。

2008.03.28 22:10 URL | Nyaggy #- [ 編集 ]

Nyaggyさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

昨年の『バベル』もそうでしたが、本作も評価が割れていますね。
>私はこの作品は、正直好み的にはイマイチなんですが、
>でも、もう一度見たい!という気分になってしまう。
おおー。
コレって凄いことですよね。
この映画の持つ異常な魅力というかパワーにはやっぱり驚嘆しちゃいます。

そういえばメキシコといえばNyaggyさん(笑)
あの雰囲気はきっとNyaggyさんのツボですよね。

バトンの方Nyaggyさんのお手すきのときで構いませんし、
してもしなくても、というものなのでお気になさらずっ!

  from swallow tail

2008.03.29 19:00 URL | Nyaggy さんへ #- [ 編集 ]

スワロさんはじめまして。私はCROEという男です。
私が感じた感想の余白を埋めるような感想を、みごとなまでにスワロさんによって描かかれてあったので感動してしまい、初TBまで してしまいました。お邪魔なら削除してくだされ。では。

2008.04.04 21:11 URL | CROE #- [ 編集 ]

スワロさん、こんばんは

「酸素ボンベを抱えたおかっぱ頭の中年男」
こう書くとなんかユーモラスでさえありますけど、そんなお間抜けなスタイルなのにあれほどに怖く見せるコーエン兄弟の力に脱帽いたしました
BGMがほとんどかからないことも、その恐怖を増幅させていたと思います

>80年代アメリカの象徴と言ってしまえばそれまでだが、
一概にはそういえない雰囲気があるのだ

おっさるとおりだと思います
ただ国というのもブレーキがきかなくなると容易に怪物化して、人名など屁とも思わなくなる・そういうところは、シガーとよく似てるな・・・と感じました

2008.04.04 22:35 URL | SGA屋伍一 #TyXokUWg [ 編集 ]

SGA屋伍一さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

あんなにたくさんの人を殺しておきながら全く足がつかないという疑問もさておき、
シガーのもたらす恐怖は凄まじかったですよね。
その一言に尽きます。
良くも悪しくも、シガーは興味深い人物です。

とても奥深くて一度じゃ理解できないので何度か見たい、
そう思っていますが、未だに2回目を見られていません・・・
良作であることは確かなんですけど
「見に行こう!」と行動するには結構気力が必要で。

  from swallow tail

2008.04.05 06:18 URL | SGA屋伍一 さんへ #- [ 編集 ]

CROEさん、はじめまして。
こちらこそ訪問&コメントありがとうございます。
お返事が遅くなってしまって申し訳ありません。

お褒めお言葉ありがとうございます。
照れますね。
でも、CROEさんのように感じてくださる方がいてとてもうれしいです。

TBしていただけたということですけど、反映されていないようですね。
もし良かったらもう一度送信していただくか、
CROEさんのブログのURLをお教えいただけないでしょうか。

  from swallow tail

2008.04.05 06:35 URL | CROE さんへ #- [ 編集 ]

こんばんは、CROEです。
いや、スワロさんの立派な洞察力と表現力には
脱帽ものですよ、ほんとに、ええ。
ご足労をおかけいたしまして恐縮です。
タイミングがよかったのか悪かったのか、TBというものを
おこがましくもさせて頂きました。
映画を観に行く機会はあまりないのですが、今後も
参考にさせて頂きたくおもっております。
それでは。

2008.04.06 02:09 URL | CROE #- [ 編集 ]

スワロさん

コメントおそくてすいません!
物語的にはどうってことない話なのに、
ものすごく重厚な感じがするのはさすが
コーエン兄弟だと思いました。
また機会あったらDVDでほかの映画も
チェックしてみてくださいね。
世間的に評価高いのは「ファーゴ」
(これはノーカントリーに近い世界観)
「バートンフィンク」かなぁ
自分は「ビッグリボウスキ」ってのが
大好きです。バカバカしいけど。

2008.04.06 20:43 URL | kazupon #mQop/nM. [ 編集 ]

こんばんは。
かめの歩みのように遅くなり。爆
HNは「かめ」に変えようかしら。うぅ;

あー、思いっきりハマッタのですかね??
私はイマイチ焦点がぼけましたよ;
いや、もちろん作風などはすごく気に入ったのですけどね。どーも演出が途中からツボから外れていくのを感じまして・・・;殺人鬼に視点が合いすぎちゃった;
主役にもうちょっと思いを馳せたかったかな。いや、トミー・リーのラストは良かったのだけど。。。
どうもButがつくのだな;
No缶鳥v-383

2008.04.06 23:23 URL | シャーロット #gM6YF5sA [ 編集 ]

kazuponさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

先日、『ファーゴ』を観たいと思って、レンタル店へ行ったんです。
でも見つけられず・・・
う~ん・・・

『ビッグ・リボウスキ』、『ビックリ・ボウスキ』と読んでしまいました。
ビックリするようなボウスキとは何ぞや!?
しかもボウスキって何だナンダ!?
と思っていたら、ビッグ・リボウスキでしたね(苦笑)
バカバカしいのは大好きですよ!
チェックやワ~。

  from swallow tail

2008.04.07 07:05 URL | kazupon さんへ #- [ 編集 ]

シャーロットさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

いえいえ、やっぱりブログは自分のペースでやらなきゃ。
スワロも最近コメントの返信が遅れがちで。
おうちに帰ると疲れて・・・(苦笑)
PCの調子も悪いし、PCの使いすぎで目が痛いし。

そうですね~思いっきりはハマってないかな??
なんて言うか、「ぎゃふん」と言わされた感じ?

シャーロットさん、NO 缶鳥ですか・・・
そうですか・・・
シャーロットさん、お疲れですね?

  from swallow tail

2008.04.07 07:13 URL | シャーロット さんへ #- [ 編集 ]

こんにちは~♪
TB&コメントありがとうございました!

あんなに逃げて逃げて逃げまくっていたモスなのに、いきなりアレですものね。
ああ無常ってかんじがしました。
保安官のトミー・リーは缶コーヒーCMでもいい味出していますが、その時と同様に諦観というか虚無感をかもし出すのが上手いな~と思いました。
私もかなり緊張感を持続させて集中してみていたようで、身体が強張ってました。

2008.05.11 14:19 URL | ミチ #0eCMEFRs [ 編集 ]

ミチさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
毎度のことながら返事が遅くなってしまって申し訳ないです。

トミー・リーのCM大好きです!!
彼って人生のワビサビを知り尽くしている感じません??
あの哀愁漂う感じがたまりませんよ!
萌えている姿もキュートですし。

作品でも乾いた大地とあの虚無感で
逃亡劇の濃密さがいい感じに緩和されていましたよね。

  from swallow tail

2008.05.13 23:06 URL | ミチ さんへ #- [ 編集 ]













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ノーカントリー
第80回アカデミー賞で、≪作品賞≫≪監督賞≫≪脚色賞≫そして≪助演男優賞≫を受賞した本作の公開を待ちわびた。特に助演男優賞のハビエル・バルデムの演技をとっても楽しみにしていた―【story】狩りをしていたモス(ジョシュ・ブローリン)は、死体の山に囲まれた大量

2008.03.26 22:21 | ★YUKAの気ままな有閑日記★

今の国を作ったのは誰なのか?●ノーカントリー
過去を懐古し、今を憂うだけでは何も変わらない。 『No Country for Old Men』 ノーカントリー - goo 映画 メキシコ国境に近い砂漠でハンティング...

2008.03.27 01:24 | Prism Viewpoints

ノーカントリー
一昨日久々に時間があって、おっしゃー映画の感想書くどー!!と張り切ってPC立ち上

2008.03.27 23:20 | C note

ノーカントリー  NOCOUNTRYFOROLDMEN
日の当たる白いポーチに出て男はおもむろに靴底の汚れを気にした。たったそれだけの仕草で私たちは全てを悟る。静寂の中に漂う異様なまでの緊迫感。コインの表裏という彼にしか解らない奇妙なルール。「私は選ばない。決めるのはあなただから」搾り出すようなそれがたぶ...

2008.03.28 09:29 | 映画に恋してる

ノーカントリー
監督・脚本:ジョエル・コーエン イーサン・コーエン キャスト: トミー・リー・ジョーンズ ハビエル・バルデム ジョシュ・ブローリン ...

2008.03.28 21:55 | And life goes on

『ノーカントリー』
コーエン兄弟といえばアメリカ社会の矛盾と闇を時にはコミカルに、時にはシリアスに描く映画監督。第80回アカデミー作品賞受賞作品で一気に知名度の上がったこの映画はコーエン作品の中でも特に演出面において特筆すべき素晴らしさがある一方で、見終わったあと多くの観客...

2008.03.28 22:35 | めでぃあみっくす

ノーカントリー を観ました。
さすがコーエン兄弟ですね…。ファーゴ以来のオスカーなんですよね?

2008.03.29 00:29 | My Favorite Things

ノーカントリー
【映画的カリスマ指数】★★★★★  『突然』の残酷、『予想外』の運命  

2008.03.29 01:08 | カリスマ映画論

【2008-72】ノーカントリー(NO COUNTRY FOR OLD MEN)
人気ブログランキングの順位は? CALL IT,FRIEND-O 純粋な悪にのみこまれる

2008.03.31 00:03 | ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!

恐怖おかっぱ男【ノーカントリー】
今年のオスカー総ナメした「ノーカントリー」を見てきました。 先に見た友人から「む

2008.04.03 16:49 | 犬も歩けばBohにあたる!

おれたちに国はない コーエン兄弟 『ノーカントリー』
カントリーノー この道を ずっと 行けば あの世へと 続いてく 気がする カント

2008.04.04 22:50 | SGA屋物語紹介所

ノーカントリー
面白かった! アカデミー賞作品賞を始め4部門・・といっても そんなにオスカー作品賞はアテにならんと思ってる ほうなんですが、これは気に入りました。 でもオスカーよりやはりカンヌ向きって感じで、 かなり好き嫌いが別れそうな作品かも。 なんだかつまんな...

2008.04.06 20:44 | It\'s a Wonderful Life

【劇場映画】 ノーカントリー
≪ストーリー≫ メキシコ国境に近い砂漠でハンティング中に、偶然、死体の山に出くわしたルウェリン・モスは、大量のヘロインと現金200万ドルが残されているのを見つける。危険を承知で大金を奪ったモスに、すぐさま追っ手がかかる。必死の逃亡を図るモスを確実に追い詰

2008.04.25 20:10 | ナマケモノの穴

『ノーカントリー』
アカデミー賞4部門受賞の話題作をやっと鑑賞ー。とにかくハビエル・バルデムのイッちゃった演技は強烈でした。 テキサスの砂漠で狩りをしていたモスは、銃撃戦が行われたと思われる現場を発見。複数の死体が転がる現場には大量のヘロインを積んだトラックがあり、近く

2008.04.25 23:15 | cinema!cinema!~ミーハー映画・DVDレビュー

「ノーカントリー」 彼らは国を失った
コーエン兄弟の作品は「バートン・フィンク」以来だから、かなり久しぶりです。 「バ

2008.04.26 22:35 | はらやんの映画徒然草

映画 【ノーカントリー】
映画館にて「ノーカントリー」 アカデミー作品賞など4部門を受賞した、コーエン兄弟による犯罪サスペンス。 おはなし:1980年代のテキサス。ベトナム帰還兵のモス(ジョシュ・ブローリン)は、死体の山と大量のヘロインと200万ドルの大金を発見する。大金をネコババした...

2008.05.11 14:16 | ミチの雑記帳

ノーカントリー DVD
コーマック・マッカーシーの小説「血と暴力の国」を 「ファーゴ」のコーエン兄弟が映画化したサスペンス・スリラー。 1980年代、メキシコ国境沿いのテキサスを舞台に、 麻薬取引がらみの大金を持ち逃げしたばかりに、 理不尽なまでに容赦のない宿命を背負わされてしまう

2008.06.12 19:04 | 噂の情報屋

【映画】ノーカントリー…ホリヤ君の怪演ナイス!
一昨日の記事でサブタイトルが上手く思いつかないから{/face_ase2/}と保留した本日の記事ですが…結局こんなのでスイマセン{/dogeza/}(サブタイトルの意味は最後まで読んでいただけると分かると思いますが…伝わることは無いと思います{/face_ase2/}) さて本日{/kaeru...

2008.11.29 21:02 | ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画

『ノーカントリー』\'07・米
あらすじ狩りをしていたルウェリン(ジョシュ・ブローリン)は死体の山に囲まれた大量のヘロインと200万ドルの大金を発見する。危険なにおいを感じ取りながらも金を持ち去った彼は、謎の殺し屋シガー(ハビエル・バルデム)に追われることになる。事態を察知した保安官ベ...

2008.12.12 07:06 | 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ