スワロが映画を見た

スワロが見た映画について感想を書いていきます。
劇場映画、DVD、新作、旧作問わず映画のレビューを書きます。
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原題:OUR DAILY BREAD/UNSER TAGLICH BROT
製作年度:2005年
製作国:ドイツ/オーストリア
上映時間:92分
配給:エスパース・サロウ

監督:ニコラウス・ゲイハルター
原作:――
脚本:ウォルフガング・ヴィダーホーファー、ニコラウス・ゲイハルター
出演:農場・精肉工場などで働くみなさん

story:
わたしたち日本人が1年間に食べるお肉は約300万t。そもそもお肉になる家畜はどこで生まれ、どのように育てられ、どうやってパックに詰められてお店に並ぶのでしょう?本作はそんなわたしたちの生とは切り離せない「食物」を生み出している現場の数々を描いたドキュメンタリー。

いのちの食べかた 公式サイト
感想:
この映画を見て思うことは?――

究極のオープン・クエスチョンで見るものに自然と疑問を抱かせる。

昨年11月に渋谷のイメージフォーラムで公開されるやいなや大反響を呼んだ本作。
スワロも見ようと思ったけど劇場を見つけられずに断念した過去がある。
しかし、そんな立地条件の悪さも影響しないほど本作は話題となり、
現在もロングラン上映中だそう。

「食」にまつわる作品はここ数年よく見られるようになってきたと思う。
日本でも食に関するニュースは絶え間なく、原産地偽装にはじまり賞味期限偽装もある。最近では毒物混入事件が話題を掻っ攫って、「No more 中国産!」状態。

しかし、本作はそういった食の安全や人体への影響に警鐘を鳴らした作品とは異なる。

BGM もナレーションも一切ない。
92分間、観客は大人の社会科見学へ出かけることになる。

スワロの地元では小規模ながら農業を営んでいる家が結構見られた。
ある友達の実家ではイチゴを栽培していて、
11月の夜になると灯りの点ったハウスが幻想的に連なっていた。
また、ある友達の実家はワサビを栽培していて
きれいな水のせせらぎが非常に心地よかった。
さらに、冬になるとミカンが部室に常備され、体育で着替えた後、部活へ行く前など
友達とワイワイいいながらミカンを2個も3個もほお張っていた。

だが、本作ではそんな温かい情景は一切出てこない。
わたしたちが思い描く美しく情景的な田舎の農場は
現代社会では数少ない理想のようなものなのだろうか。

合理的かつ効率的にシステム化された食の産地。
生殖から出荷までコンピューターで管理されている。
ベルトコンベアーで運ばれるヒヨコ。
ガスマスクをした農夫に大量の農薬を吹きかけられる野菜。
帝王出産させられる雌牛。

そこはよくTVで見かける最近話題の“ロハス”などとは程遠い場所。

思えば、“ロハス”なんて一部の裕福層のものだろう。
農薬を使わず、地道に手作業でものを育てることがどれほどの手間とお金がかかることか。
スーパーでも有機栽培野菜は普通の野菜と比べると高価だ。

大きなウシがリフトに吊られて皮を剥ぎ取られていく。
大きなカッターで真っ二つに切られていく。
切り口からは内臓が飛び出し、切り口と鼻腔口腔から血や体液がドバドバと流れ出る。
そういうグロテスクな場面こそ、わたしたちの口に入るまでに欠かせない工程であり
消費者がまず見ることのない場面である。

最初にも書いたとおり、この作品は見る側によって受け方が様々ある作品だと思う。
食の安全に対する啓発だったり、命を食べる重みを表現していたり・・・
知らなかったことを知ることができた面白さというのも大きいと思う。

命をいただく。
途方もなく重みのあることだ。

スワロ的評価:★★★★





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こんにちわ。

今日ですね・・・今日ですよ。
楽しみですね、ええ楽しみですよ(笑)。

子豚の去勢はやっぱり女性じゃなきゃ出来
ないんでしょうかね?男性だとあまりにも
リアルすぎて仕事が手につかないとか?

食品が加工される過程を淡々と映し出して
いるだけなんだけれど・・・なんかすごく
ポップな色あいと現代アートみたいな映像に
引き込まれました。

では今日も美味しく呑んで食べましょうね。

2008.02.10 15:16 URL | 睦月 #- [ 編集 ]

睦月さん、おはようございます。
ただ今4時間寝て、もう少ししたらまた寝るところです(笑)

昨日はお疲れ様でした。
姐さんのおかげで楽しい時間を過ごせましたよ!
・・・みなさん濃いですね~。
キャラが立ってますね~(笑)
姐さん、会社設立の際は是非声をかけてください。

>子豚の去勢はやっぱり女性じゃなきゃ出来ないんでしょうかね?
・・・そう思います・・・
やはり・・・なんて言うのかなぁ・・・
男性はその痛みや辛さに共感しちゃうんじゃないかな。
女性だったら逆に「この浮気者ー!!」とか別の意味で感情移入できるだろうし(苦笑)
やはり男性に作業させるのは酷じゃない?
よく、プロ野球の珍プレー番組で急所にボールが当たったシーンが流れると
男性は酸っぱい顔してるし(笑)

  from swallow tail

2008.02.11 07:46 URL | 睦月 さんへ #- [ 編集 ]

今晩は、TB・コメント有難うございました。
画面に映し出されている光景は、明らかに今も何処かで行われています。
そして私達の食べ物が作られていく過程である事には間違いない。
説明なしで現実を見る事だけで、食べる事、生きる事、人間の業を考えさせる映画でした。
これには圧倒され、目が釘付けになり考えさせられましたね。
食肉工場で働く人々の、質素な昼食場面が出てきますが、労働の後の休息や食事の風景には何かしらほっとします。

2008.04.27 20:36 URL | パピのママ #B6JN6yYQ [ 編集 ]

パピのママさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

 >食べる事、生きる事、人間の業を考えさせる映画でした。
 >これには圧倒され、目が釘付けになり考えさせられましたね
毎日口にする食べ物。
それは自然の恵み・・・というには程遠くて驚きと恐怖と怒りとがない混ぜになってしまいました。

  from swallow tail

2008.04.28 18:59 URL | パピのママ さんへ #- [ 編集 ]

こんにちわ♪
これ一般の方からしたら凄い衝撃的な作品なんですよね。
私は食品会社に居たこともあって食肉加工会社とかに何回も行った事があるんですよ。
そうすると牛一頭はぶら下がってないけど輸入された大きな塊がやっぱり吊るされてて、オートメーション化した光景が広がってるんですよね。
卵もベルトコンベアで運ばれていってるし。
ああいう風景を見てしますと普段口に入れてるのは「命」なのか「物」なのかわからなくなってしまいます。
ホントはありがたく思って食べなきゃいけないのにね。

2008.04.29 14:30 URL | エミ #- [ 編集 ]

エミさん、こんばんはー。
コメントありがとうございます。

あらっ。
エミさんは食品会社にもお勤めになった経験があるんですね。
さらに加工工程も見たことがあるとは・・・っ!!

>ああいう風景を見てしますと普段口に入れてるのは
>「命」なのか「物」なのかわからなくなってしまいます
なるほど。
事情を知っているからこその発言ですね。
我が家なんて魚の切り身どころか
最近では焼き魚を買ったりして、ますます命に触れる機会が少なくなっています。
私たちがペットではない動物や生物に触れる機会が減ってしまったのも、
食に関する関心が薄れてしまった原因でしょうね・・・

  from swallow tail

2008.04.29 22:40 URL | エミ さんへ #- [ 編集 ]













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