スワロが映画を見た

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チャプター27

原題:CHAPTER 27
製作年度:2007年
製作国:アメリカ/カナダ
上映時間:85分

監督:J・P・シェファー
原作:――
脚本:J・P・シェファー
出演:ジャレット・レト/リンジー・ローハン/ジュダ・フリードランダー

story:
1980年12月8日、ニューヨーク、ダコタ・ハウスでジョン・レノンは射殺された。偉大なるミュージシャンを世界から永遠に奪った男の名は、マーク・デイヴィッド・チャップマン(レト)。犯行の瞬間、彼が手にしていたのはJ・D・サリンジャーの小説「ライ麦畑でつかまえて」と38口径のリボルバーだった。彼は一体何者なのか?そして彼を犯行に駆り立てたものは何だったのか・・・

チャプター27 公式サイト
感想:
正常と異常は紙一重――
愛情の裏返しは憎悪――

愛情と憎悪は正反対のものだ。
しかし、この相反する二つが同時の存在することはまれではない。

事件は27年前の1980年12月8日。
わたしはまだ生まれていない。
当然、この事件のことはよく知らない。
ジョン・レノン、ダコタハウス、サリンジャー・・・
断片的な知識だけが頭の片隅に入っていた。

ジョン・レノン殺害に至ったチャップマンが
ジョンを憎んでいたかどうかは定かではないが、
チャップマンはジョンをストーキングしていたようだ。
同じくジョンをストーキングしていたジュード。

ジュードは、あくまでも有名人としての、自分が大好きなアーティストとしてのジョンに
一目でも会いたいがために彼の追っかけをしていた。
これは特別なことではなく、有名人の普通のファンに見られることだ。

一方、チャップマンにとってのジョンは、
ジュードと同様に「大好きなアーティスト」としての一面と、
それ以上にもっと崇高な一面もあった。
そして「自分はこんなにも好きなのに、自分には振り向いてくれない。
他の人にはいい顔しているのに」という憎むべき一面も感じていた。

ジュードもチャップマンも同じようにジョンが大好きで、
同じようにジョンに一目でも会いたいと追っかけをしていた。
でも、ジュードは正常でチャップマンは異常・・・
この二人の違いを生んだものは何なのだろうか。

愛情の対象であるジョンを「殺す」という方法で自らの独占欲を満たしたチャップマン。
同時に偽善者であったジョンがこれ以上醜態を見せないようにと独善的な方法をとった。
チャップマンの心理は多くの精神科医が分析しようとしただろうが、
きっと真相などは本人にもわからないだろう。

ただ、多くの人にとってはこの事件はチャップマンの狂気と独善性が起こした
非常に不快な事件とその脳裏に焼きついているだろう。

この作品で主演のチャップマンを演じたジャレット・レト。
彼はすばらしい演技を見せてくれた。
正常と異常の狭間で揺れ動いている
チャップマンの微妙な心理を見事に表してくれたと思う。
一ファンであるチャップマンと精神病質なチャップマン。
見ていてゾッとするほどリアルだった。

ジョン・レノン殺害の3日間を淡々と描いた作品で娯楽要素があるわけではないが
どこか引き込まれる作品だった。

スワロ的評価:★★★★





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 あけましておめでとうございます。私が昨年に観た最後の映画でした。ジョン・レノンのファンである、あの事件で高校のときにショックを受けなかったら、なんだかわからず、観に行かなかったかもしれません。この男、私のように自分でもわけのわからぬ弱さがあるなぁと感じました。何かを解決はしていず、それが不気味でした。脚色すれば、一般映画として面白いものになったのでしょうが、それはできないのでしょうね。
 今年は私にとって、人生第二の新しい年にと思っています。帰郷し、あまり映画を観る機会もなくなるかもしれませんが、これからも宜しくお願い申し上げます。
 スワロさんの映画への意欲が、新年に書かれているのを読み、私も無理せず大らかにブログを続けていこうと思いました。  冨田弘嗣

2008.01.10 13:26 URL | 冨田弘嗣 #9L.cY0cg [ 編集 ]

冨田さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

故郷へ帰られたのですね。
でも、決してマイナスのUターンではなく、
積極的なUターンのようでホッとしています。

>この男、私のように自分でもわけのわからぬ弱さがあるなぁと感じました。
そんな(苦笑)。
弱みは誰にでもあるものですが、質や量によりますね。
特に質のほうが大きいかしら。
チャップマンは弱みだらけの人間のように映りました。
でも、冨田さんは違うでしょう?
冨田さんはしっかりと現状打破しようと前へ進んでいるではないですか。
変化を起こすことは非常にエネルギーを必要とし、大きなストレスとなります。
なので冨田さんはスゴイですよ。

でも、変化はやはりストレスです。
お体、壊さないように気をつけてくださいね。
また、遊びに来てくださいませ~!!

  from swallow tail

2008.01.11 15:11 URL | 冨田弘嗣 さんへ #- [ 編集 ]

こんばんはー。
おおお!
スワロさん、お若いのですねー。うらやましー。笑

コチラの作品、、、すごかったです。
ジャレッドの演技が怖いくらい。
愛するあまりに殺意を抱いてしまうその葛藤がすごかったですね。
ジョン・レノンのファンたちはこの作品を直視するのもつらいでしょうね、、、

2008.01.11 23:15 URL | きらら #- [ 編集 ]

きららさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

ううう・・・
若い・・・かどうか微妙なラインに差し掛かり、
皮膚の乾燥や腰痛などに悩まされているスワロでございます。

>ジャレッドの演技が怖いくらい。
>愛するあまりに殺意を抱いてしまうその葛藤がすごかったですね。
はい。
ジャレットの演技があんなにすばらしいだなんて知りませんでした。
チャップマンの内面を巧みに演じていましたよね。
ゾッとしました。
こういうすばらしい演技をまた見たいですね~。

  from swallow tail

2008.01.12 11:05 URL | きらら さんへ #- [ 編集 ]

すいません。この映画見てないんだけど。それどころかジム・キャリーの『ナンバー23』とよく混同しちゃうんだけど(^^;)

「世界に愛を」と訴え続けてきたジョン・レノンが憎悪によって命を断たれてしまうというのは、なんとも皮肉なことですね
より多く人に愛されているひとは、それだけ憎しみもかいやすいのかもしれません。あと、世界に目を向けている人は、意外と身近なとこに目がいかないのかもしれません

ジョンの前妻の息子、ジュリアンは「悪いけどオヤジのいう『愛』は自分のとこには全然届いてこなかった」と言っています。でもその後続けて「でも異母弟のショーンは大好き」とも言っていて、なんだか慰められました

そのジュリアンに向けて書かれた曲が名作『ヘイ、ジュード』だそうです。劇中にも「ジュード」なる人物が出てくるそうですが、やっぱりこの曲と関わりがあるんでしょうか?

2008.01.15 22:04 URL | SGA屋伍一 #TyXokUWg [ 編集 ]

SGA屋伍一さん、こんにちは。
コメントさんくすです~!!
今日は“まぢ”寒いですけどお体は大丈夫ですか?
ノロもインフルエンザも流行っているのでお気をつけくださいね~。

>ジム・キャリーの『ナンバー23』とよく混同しちゃうんだけど
え・・・!?
そりゃないぜ、SGA屋殿!!
あ、でもスワロも『マッチポイント』と『ウィンブルドン』が
完全に混同していましたからね・・・
いつポール・ベタニーの出番が来るかと待ち構えていたのに(涙)

『ヘイ、ジュード』は有名ですね。
曲もエピソードも・・・
しかし、ジュードや『ヘイ、ジュード』はこの作品では特に意味を持っていません。
コレだけで十分1本の作品ができそうですしね。

ジョンは自分自身が親の愛情を知らずに育ったので
きっと愛されても愛し方はわからなかったのでしょうね。
自分自身の理想とする愛は実践では使えなかった、ということでしょうか。

  from swallow tail

2008.01.16 08:37 URL | SGA屋伍一 さんへ #- [ 編集 ]













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