スワロが映画を見た

スワロが見た映画について感想を書いていきます。
劇場映画、DVD、新作、旧作問わず映画のレビューを書きます。
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魍魎のハコ

原題:――
製作年度: 2007年
製作国:日本
上映時間: 133分

監督: 原田眞人
原作:京極夏彦
脚本:原田眞人
出演:堤真一/阿部寛/椎名桔平/田中麗奈/黒木瞳/宮迫博之/マギー/堀部圭介/工藤官九郎/榎本明/寺島咲/谷村美月

story:
1952年。戦争から復員した榎木津礼二(阿部)は東京で探偵事務所を開いていた。ある時、映画撮影所の所長を務める叔父・今出川(笹野高史)に呼び出された彼は元女優の柚木陽子(黒木)に引き合わされる。陽子の依頼は失踪した14歳の娘・加菜子(寺島)の捜索だった。陽子は富豪・柴田財閥の筆頭相続人である加菜子は後見人の座を狙う財閥の顧問弁護士に狙われたのでは、と推測していた・・・

魍魎の匣 公式サイト
感想:
京極夏彦の人気長編小『京極堂シリーズ』の2作目。
この『魍魎の匣』は2005年に映画化された『姑獲鳥の夏』に続く映画化となる。

ミステリーやサスペンスは大好きだけど、京極夏彦は1作も読んだことがない。
『ダヴィンチ・コード』は小説を先に読んでしまってから映画を見たし、
『チーム・バチスタの栄光』も既に読んでしまっているので
たまには原作を読む前に映画を見よう!ということで原作を知らずして映画を見た。

原作を知らない者としての感想としては・・・結構面白かった!!
堤演じる京極堂、阿部演じる榎木津、椎名演じる関口の3人のやりとりが
コミカルでテンポよく非常に面白かった。
それぞれのキャラクターも豊かで互いが互いを補い合ってなんともいい相乗効果だった。
でも、榎木津は京極堂と関口くんのノリからしたらちょっと影が薄かったかな。
もう少しキャラクターを濃くしたら
あの二人と同じようなテンションを保てたかもしれない。

ストーリーの進め方も面白い。
加菜子失踪事件、少女バラバラ殺人事件、深秘御莒教の3つの事件が存在し、
最初はそれぞれが独立してストーリーが進んでいく。
これは話の切り替えはわかりやすくなっているものの
時系列がバラバラに配置されているため、最初頭が混乱した。
物語が進むにつれ、登場人物たちのニアミスが起こり(笑)、
やがて京極堂の下で3つの事件の関連性が明確になり1つの恐ろしい事件へと変貌する。
だが、この肝心の事件が1つになるところもイマイチわかりづらかった。
これはストーリーが早く進みすぎていることと、
登場人物が把握できていないことに拠るのだろう。
やはり長編小説を2時間に収めるにはどこか端折るか
相当高速で物語を進めなければならない。
仕方のないことだろう。
そして、加菜子の事件に関しては弁護士だのナントカだの
名前はしょっちゅう出てくるが顔は数回しか出てこない人物がおり、そうとう複雑だった。
見に行かれる前に登場人物相関図は見ておいて損がないと思う。
また、京極堂シリーズに初めて触れるスワロは
京極堂・榎木津・関口の関係もよくわからなかったので、
ひたすら「??」という感じだった。

それから映像もなかなか良かったと思う。
前半は大戦直後の東京が舞台だが、
当時のレトロな情景を出すために中国でロケを行なったらしい。
これは見ていて昭和の雰囲気というより、ダイレクトに中国の雰囲気を感じた。
でも、セットでもCGでもなく中国で撮影したというのが
妙に作品の雰囲気とあっていてリアリティを感じる。
一方、後半の舞台はハコ館がほとんどだ。
館にはあまり見えない無機質な直方体の物体で
山の上に“のっけてある”みたいに建っている。
内部構造も機械やら操作盤やらコードがいっぱいでSF的な雰囲気だ。
前半の哀愁漂う雰囲気から、一気に似つかわしくない近未来的な世界へと移り変わる。

ただ、このハコ館は宣伝的には「よく映像化できた」と評価されているが、
見ているものにとってはちょっと違和感も感じる。
(スワロは原作を読んでいないけど・・・)
こういう壮大なフィクションを含んだストーリーは
読者の中でしっかりしたイメージを描きやすい。
はこ館に関しては、評価が崩れそうな予感もする。

美馬坂は人工内臓による機械人間の製造開発を研究している。
これが、戦時中に行なわれていたという設定だが、リアル。
遠藤周作の『海と毒薬』は、
大戦中外国人捕虜に対して行なった酷い生体実験を題材にして書かれているが、
この生体実験は実際に日本軍が行なっていた。
うん・・・移植医療というのは現代でも非常にホットな分野だし、
機械人間もあながちフィクションでもないかもしれない。

スワロ的評価:★★★★





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こんにちは。
長編どころか超長編ですしね、よくぞ2時間に収めたというところですね。
私は原作ファンですけど、原作を知らないかたに「???だけど面白かった」と評価される映画なら、成功のうちにはいると思っています。
楽しんでいただけたようで良かったです。

2007.12.26 19:37 URL | たいむ #- [ 編集 ]

たいむさん、こんばんは。
訪問&コメントありがとうございます。

そうなんです。
後追いでストーリーが進むにつれて前半疑問だった部分が理解できたりして
なんとか内容も大雑把につかむことはできたと思います。
なので結構楽しめましたよ。
キャラクターも魅力的でしたし。

今は、原作を読もうかどうか悩んでいるところなんです。

  from swallow tail

2007.12.26 21:44 URL | たいむ さんへ #- [ 編集 ]

先日はコメトラありがとうございました☆

そうですか・・・そうですよね、わかりづらかったでしょうね。
そこのところが全くよくわからなくなってしまったんですよ、直前まで原作漬けだったので。

わたしは映画版の陽子というキャラがあまり理解できませんでした。
なんだかちぐはぐな印象になってしまって。。。
木場に好意を持ったんだか、美馬坂を本当に愛していたんだか、京極堂に惹かれていたんだか、何より本当に加菜子を心配していたのか・・・。
最後にはちゃっかり女優として復帰してるし・・・(笑)

あの鬱々としたキャラたちをあんなにコミカルに描く発想自体に感心しました。

2007.12.27 01:16 URL | せるふぉん #- [ 編集 ]

こんばんは♪
TB&コメントありがとうございました!
原作ファンにはイマイチ不評のようですが、それは各自の頭の中にイメージが出来上がってしまっているからなのでしょうね。
まっさらな状態でご覧になって「面白かった!」と言われれば、映画製作者としてこんなに嬉しいことはないでしょう!
原作は昼寝用枕にできるほどの厚さですが、面白いので是非お手に取ってみてください!

2007.12.27 20:36 URL | ミチ #0eCMEFRs [ 編集 ]

せるふぉんさん、こんばんは。
訪問&コメントありがとうございます。

>あの鬱々としたキャラたちをあんなにコミカルに描く発想自体に感心しました。
ということは、原作ではもっと違った人物像だったのでしょうか。
せるふぉんさんは陽子のキャラクターに違和感をお持ちになったようですけど、
それは原作を知らないスワロも疑問でした。
一言でいうと八方美人?
何をしたいんだか、何を考えているんだかつかみ所がなさ過ぎで。

>最後にはちゃっかり女優として復帰してるし・・・(笑)
本当(笑)
したたかすぎですよね。

  from swallow tail

2007.12.27 23:13 URL | せるふぉん さんへ #- [ 編集 ]

ミチさん、こんばんは。
訪問&コメントありがとうございます。
せっかくコメントいただいたのにお返事が遅くなってしまって申し訳ありません。

>それは各自の頭の中にイメージが出来上がってしまっているからなのでしょうね。
このご意見には納得です!
わたしもしばしば原作を読んでから映画を見ますが、
ファンタジーめいているほど自分が抱いているイメージが強いですよね。

>原作は昼寝用枕にできるほどの厚さですが、
>面白いので是非お手に取ってみてください!
おおぅ。
それはすごい分量ですね。
実は最寄の書店で探しているのですが、売り場が狭い割には陳列方法が謎で
ありそうで見つからないんです。
店員に聞けば早いんだろうけど、
なぜか「絶対に探してやる!」とムキになるイイオトナです(照)
 
 from swallow tail

2007.12.28 21:32 URL | ミチ さんへ #- [ 編集 ]

はじめまして、かみなり屋です。
感想、参考にさせていただきました。
ロケは中国なんですか。
あ~、なんか合いそうだなぁと思います。
劇場での楽しみができました。
ありがとうございます。
http://kaminariya.blog95.fc2.com/

2008.01.08 21:56 URL | かみなり屋 #- [ 編集 ]

かみなり屋さん、はじめまして。
ようこそお出でくださいました。

稚拙な文章ですが、参考にしていただけたとは恐縮です。

そうなんです。
前半の昭和時代の撮影は中国で行なわれたそうです。
上海だったかな・・・??
劇場のエンドロールにロケ地が出ますので確認できますよ。

やはり原作は有名なので原作既読組と未読組とで評価が割れていますが、
既読組でも評価は良い方だと思います。

是非、劇場で楽しんでくださいね。

  from swallow tail

2008.01.11 15:04 URL | かみなり屋 さんへ #- [ 編集 ]













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「魍魎の匣 (試写会) 」みた。
以前(半年以上は前だと思う)、原作者の京極さんが「映画『魍魎の匣』がズゴイことになっている。」と”週刊大極宮”の中で書かれていた。一口に”スゴイ”といっても、どうスゴイのかについての言明が無かったため

2007.12.26 19:32 | たいむのひとりごと

魍魎の匣 観たっ☆
公開初日、早速観てきましたよ~。 昨夜は原作を読みきらなくては・・・・!と夜中

2007.12.27 01:11 | せるふぉん☆こだわりの日記

映画 【魍魎の匣】
映画館にて「魍魎の匣」 京極夏彦のベストセラー・シリーズの映画化第2弾。 おはなし:戦後間もない東京で美少女連続殺人事件が発生。引退した元女優・陽子(黒木瞳)の娘も姿を消し、探偵の榎木津(阿部寛)が行方を追うことになる。一方、作家の関口(椎名桔平)と記

2007.12.27 20:32 | ミチの雑記帳

【映画】魍魎の匣…原作にとらわれない(?)作品
毎回記事の冒頭には近況だの雑談だの書く私ですが… 今回映画記事の内容が長すぎて、投稿限界イッパイイッパイなのです{/ase/} なので早速、本日{/hiyoko_cloud/}は映画鑑賞記録です{/ase/} 「魍魎の匣」 (監督:原田眞人、出演:堤真一、阿部寛、椎名桔平、2007年...

2009.01.03 14:35 | ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画

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