スワロが映画を見た

スワロが見た映画について感想を書いていきます。
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クワイエットルームにようこそ
原題:――
製作年度:2007年
製作国:日本
上映時間:118分

監督:松尾スズキ
製作指揮:豊島雅郎/山田晴規/長坂まき子
原作:松尾スズキ
脚本:松尾スズキ
出演:内田有紀/宮藤官九郎/りょう/蒼井優/大竹しのぶ/妻夫木聡/平岩紙/箕輪はるか

<スワロ的評価>
ワクワク度:★★★★
泣ける度:★★
気分サッパリ度:★★★★★
笑える度:★★★★★
ショッキング度:★

story:
28歳のライター佐倉明日香(内田)は、ある日、目が覚めると白い部屋で拘束されていた。そこはとある精神病院の“クワイエットルーム”と呼ばれる、女子だけの閉鎖病棟にある保護室だった。ベッドに拘束されて、点滴が腕から入り、酸素マスクをつけられている。だが、明日香には記憶がない。やがて無表情なナースがやってきて、明日香に「担当医と同性相手の同意がないと退院できない」と淡々と告げる・・・

クワイエットルームにようこそ 公式HP
感想:
日本版コメディ『17歳のカルテ』というところだろうか。

仕事に恋にうまくいかない時・・・あなたならどう対処する?

内田有紀扮する佐倉明日香という女性は、どこにでもよくいるような女性だ。
現代人の象徴というかデフォルメというか。
一応仕事もしていて、一応彼氏もいるがどこかルーズな部分がある。
自分自身とも、大切な人ともきちんと向き合えない。
何かにつまずいたときに、それを受け入れたくなくて茶化したり誤魔化したり。
あるいはお酒やショッピング、ギャンブルに走ってしまったり。

最近はメンタルヘルスが非常に注目されてきている。
ます、過去の歴史から「オカシイ人」「怖い人」「狂人」などを
刑務所さながらの鍵付きの鉄格子の病室に閉じ込めておく、
といったマイナスイメージが強いため、
「精神科」という標榜から「心療内科」「メンタルクリニック」という
ソフトな名前に変えているところが多い。
また、ここ数年、うつ病が周知されるようになり
「うつはこころの風邪」というキャッチコピーを聞いたことのある人も多いはず。
他にも摂食障害、依存症、パーソナリティ障害(人格障害)など、
メンタルヘルスに関する情報はマスメディアを通じて世間一般に広まってきており
わたしたちも「あれ?この人もしかして・・・」と勘ぐったりする。

明日香は病院に通うほどではないが、精神的に不安定な人だ。
明日香だけではなく、同棲している鉄ちゃんも不安定そうだ。

そんな明日香があのおかしな病院で新しい自分へと生まれ変わっていく。
ストーリーは明日香の視点で進んでいく。
明日香がクワイエットルームで目覚めた時、
わたしたちもまだどうして明日香がそこにいるのかわからない。
真っ白で無機質なその部屋は過去を清算して新しく生まれ変わるのにぴったりだ。

徐々に明日香がクワイエットルーム行きになった理由が明かされていくが、
超辛辣なユーモアと馬鹿馬鹿しいほど軽いギャグとが独特だ。
ところどころ噴出してしまった。
だが、すごくシュールな世界を作り出している。

コメディ要素が強く、「ありえない」と思う部分も多々あるが、
他人から見た自分ってこういうふうに映るのかもしれないなと思った。
主観的にはすごく悲しかったり、残酷だったと感じることでも
客観的には、実はそれほど酷くはない・・・
人事だから面白い、というのはよくあること。

人の内面をこんなにダークに、シュールにユーモラスに描ける松尾スズキは偉大だ・・・
そのうえ、明日香が病院を出る瞬間、とてもすがすがしい気分になる。
この一本でさまざまな感情を味わうことができるし、
人間の精神世界を覗くことができるなんて!


でも、明日香のような状態で強制的に入院させられることはまずないと思う。
そして、本当の保護室はかなりスゴイ。
自殺予防のためにあらゆるものがなく、トイレは便器がむき出しだし
ベッドはなく、枕カバーや布団カバーなんてしゃれたものもない。
そのうえ、前の利用者が壁紙なんか剥がしてくれていたりする。
こういうことを書くと、やっぱり精神科のイメージってあまり良くないね。


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こんにちわ。

限りなくリアルなのに、限りなくファンタジックな異世界・・・なんかこの映画ってすごく不思議なテイストを持っているんですよね。
クワイエットルームが異常に小奇麗なのも、病棟の住人が妙にはしゃいでいるのも、なんだかありえなそうなのに、すごく身に迫るものがあるんだよなあ。

松尾スズキってホントに偉大ですね。
こういう切り口で人間の堕落と再生を描いた映画って初めてな気がします。

2007.11.13 15:46 URL | 睦月 #- [ 編集 ]

睦月さん、こんばんは。
秋ですね~
ようやく、念願の黄林をgetしました!
(青森県産ではなかったけど・・・)

どこか遠い世界のようですぐに行けそうな世界。
本当に不思議な世界でしたよね。
でも、他人事のように思えない部分が多くって・・・

姐さん、ぜひ、内田有紀のようにかわいらしく襟足を三つ編みにしてみてください。

  FROM swallow tail

2007.11.15 20:21 URL | TO 睦月 さん #- [ 編集 ]













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クワエットルームにようこそ(試写会)
【映画的カリスマ指数】★★★★☆  真っ白な闇の果てで、真っ白に生まれ変わるあたし  

2007.11.18 13:07 | カリスマ映画論

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