スワロが映画を見た

スワロが見た映画について感想を書いていきます。
劇場映画、DVD、新作、旧作問わず映画のレビューを書きます。
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ブラッド・ダイヤモンド

原題:BLOOD DAIAMOND
製作国:アメリカ
製作年度:2006年
上映時間:143分

監督:エドワード・ズウィック
製作指揮:レン・アマト/ベンジャミン・ウェイスブレン/ケヴィン・デラノイ
原作:――
脚本:チャールズ・リーヴィット
出演:レオナルド・ディカプリオ/ジェニファー・コネリー/ジャイモン・フンスー

story:
1999年、内戦が続くアフリカ、シエラレオネ。メンデ族の漁師ソロモン・バンディー(フンスー)は、自慢の息子ディア(カギソ・クイバーズ)を医者にすることが夢だった。しかし、そんな平穏な暮らしは突然の反政府軍RUFの襲撃によって崩壊する。ソロモンはRUFに捕らえられ、ダイヤモンドの採掘場へ連行される。厳しい監視野もとで労働に駆り立てられたある日、彼が見つけたのは驚くほどの大粒のピンク・ダイヤだった・・・

ブラッド・ダイヤモンド 公式HP
感想:
『ホテル・ルワンダ』『ユナイテッド93』『ラストキング・オブ・スコットランド』・・・
厳しく、悲惨な現実を食い物にし、
娯楽の対象としてしまう映画産業は迷走を始めているのか・・・

多くのブロガーさんがご指摘の通り、最近、アフリカの窮状を取り上げた作品が目立つ。
そして、映画を通して、はじめてわたしたちはその厳しく劣悪な環境を認識する。
そのたびに、それまで自分たちは日本という比較的安全で豊かな国でも
不満を並べて生活する一方、世界のどこかでは数知れない命が奪われ、
目も当てられないような蛮行が横行している事実を知り、驚愕する。

・・・そして?
そして、わたしたちはどうアクションを起こすのだろうか。
はっきり言って
「そういうことがあったなんて知らなかった」
「映画でこういうことを知った」
「何かするべきだ」
そこで止まる。
映画を見て、アフリカやその他紛争が続いている地域での
悲惨な現状を知ることができる一方、
わたしたちが個人単位でできることってとても少ない。
思い切って国連に就職してみたい、とか、
ボランティアでアフリカで保健活動をしたい、と思い切れる方が珍しい。
作品の中でも言われていた通り、「どこか」で「なにか」が起こっており
悲惨だね、何とかしてほしいね、で終わる。

映画がこの惨状を取り上げて、わたしたちに真に伝えたい事って何なのだろう。
映画が情報提供をし、受け手が事実を知るだけでいいのだろうか・・・
事実、この作品のラストでは、
「この惨劇に加担しないために、ブラッド・ダイヤモンドを買うか否かは買い手次第」
といったことが言われていた。

語弊がないように言っておく。
作品はとてもよかった。
ディカプリオもアカデミー賞にノミネートされただけあって
『ディパーテッド』以上の素晴らしい演技を見せてくれたし、
脚本も文句なしによかった。
だが、スワロの中で、こういった作品を見ていく中で
不消化気味の部分が増えていったことは事実だ。

閑話休題。

肝心の映画だけど、本当に素晴らしかった。
もう、この素晴らしさはさまざまなblogでも評価されているので
若輩・スワロが絶賛する必要もないかと思われるけど、
やはり素晴らしかったので絶賛しておく。

作品の舞台となったシエラネオネ、リベリアや
キーワードのRUF、ブラッド・ダイヤモンド等は公式HP
ウィキペディア、さらにはブラッド・ダイヤモンドの流通を根絶しようと奮闘している
アムスティ・インターナショナルなどを参照されたい。

やはり、この作品で格段に良かったのはレオナルド・ディカプリオに他ならない。
彼は確実に演技派俳優に変貌した。
リアリティを追求しようと現地のイントネーションを習得するため
実際にアフリカまで行ったという彼の英語はやはり訛っていた(・・・当然)。
粗野な動きも容貌もアーチャーの人物解釈を重ねに重ねた結果が伺える。

ストーリーも素晴らしい。
それぞれ異なる目的でピンク・ダイヤを求めて集まった3人。
違和感なく、絶妙な絡みでストーリーが展開していく。
『ラストキング・オブ・スコットランド』でもそうだったが、
アフリカの拷問は実に残虐だ。
このあたりはシャーマニズムがまだ身近なアフリカ文化と関連があるのだろうが
そのあたり、あまり詳細に調べる気にもなれなかった。
RUFや紛争に関して、押し付けがましく無駄に説明がなかったのも
観る者に無知だという自覚を与えてショックも倍増する。
作品が与える衝撃が大きくて、見終わった後の疲労感は計り知れないくらい大きかった。

ちなみに、その日、スワロが身につけていた装飾品はインカローズのピアス、
ブラック・オニキスのピンキーリング、
そして、キュービック・ジルコニニアのペンダントだ・・・
ダイヤモンド消費大国日本。
装飾品大好きの日本。
まずは、キンバリー・プロセスの周知が最低限必要なようだ。
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こんばんは!
TB&コメントありがとうございました^^・
スワロさんがご指摘された通り、『わたしたちが個人単位でできることってとても少ない。』に関しては、私も全くその通りだと思います。
『ホテル・ルワンダ』や『ラスト・キング・オブ・スコットランド』を観た時も、「知らなかった。。。」と動揺するだけで、「何かしよう。。。」と行動を起こせるわけでもありませんでした。
唯一小さな変化があるとしたら、「無関心でいる事をやめよう。。。」と思ったくらいです。映画に何かを教えて貰ったら、「自分でも調べてみよう」とか、「もっと知らなければ」と思う気持ちだけです。たったそれだけ。。。
映画は素晴らしかったですし、レオの演技も良かったですね。
私はレオのファンなので、とっても興奮しちゃいました♪

2007.04.17 21:36 URL | 由香 #- [ 編集 ]

スワロさん、お邪魔します。
確か「ホテル・ルワンダ」だったかな? 台詞の中に 「人は 大変だね、といいながら食事を続けるのさ」ってあったと思いますが、確かにそれは的を得ていると思います。それでも私が今後確実に出来ることは、「紛争ダイヤモンドは絶対に買わない」ってことですね。そういう問題定義を投げかけてくれた作品としても秀作だと思います。
レオ、とてもよかったですよね(^^)

2007.04.17 22:24 URL | mei #- [ 編集 ]

んー、何かしたいと思う気持ちは湧き出てきても当然かもですよね~。でもそこで私もハタと立ち止まるのです。・・・何かしようと思う気持ちってもしかしたら傲慢?って・・・。
なにも変えられることはないです。ただ何も出来ない自分に気がつかされて苦しくなっただけですよ。ほんと疲れました。
ただ、一つでも大好きな映画を通して知識を得るなら、いくらでも見たいという気持ちだけ残った感じですよ。私はアクセサリーには興味がないので、日ごろもっと自分を演出したいと思ってる方ですが・・・少しは飾らないとダメかもなあ。笑

2007.04.18 01:06 URL | シャーロット #gM6YF5sA [ 編集 ]

由香さん、おはようございます。

>「無関心でいる事をやめよう。。。」
それですよね。
映画が訴えたかったのはそこかもしれません。
もともと、個人単位で何かさせようなんて思ってもいないだろうし、
個人の意識に訴える啓蒙的な要素はやはり大事だと思います。

こういった作品をたくさん見ていく中で、
何かしなければならない衝動に駆られたスワロは
まだまだケツの青いヒヨッコですな。

由香さん、自己満記事にコメントありがとうございました。
 
  from swallow tail

2007.04.18 07:22 URL | to 由香 さん #- [ 編集 ]

meiさん、おはようございます。

デビアス社のこと、全く知りませんでした・・・
お近くで仲良しの国のことさえも知らないんだから、
物理的に遠い国、アフリカのことを知らないのもある種当然といえば当然・・・
しかし、ドキュメンタリー番組まで作成してしまうとは
なんだか滑稽な印象も受けますね。

『ホテル・ルワンダ』のその台詞、わたしもしっかりと覚えているし、
胸にずきゅーんときた台詞でもあります。
まさにその通りだと。
アフリカについては、まだまだ考えなくてはならないことが山積していますね。

そして、コメントありがとうございます。

  from swallow tail

2007.04.18 07:23 URL | to mei さん #- [ 編集 ]

シャーロットさん、おはようございます。

>何かしようと思う気持ちってもしかしたら傲慢?
ズキンときました。
そうかもしれません・・・いや、きっとそうです。
映画はきっと大きなアクションを起こすことを求めてはいないだろうし、
何かをさせるようであれば扇動的ですものね。
大事な情報を与えてくれたのだから、その情報を活かすも殺すも受け手次第。
わたしは、アフリカの実情を知らず、急に突きつけられて焦って困惑し、
反動で傲慢な考えしかできなくなったのかもしれません。

ハリウッド・スターがたまに大きな寄付をしたりしてますよね。
しばしば「売名行為だ」とバッシングされていますが、
彼らの行動も納得できる作品でした。

シャーロットさん、貴重なご指摘、ありがとうございました。

  from swallow tail

2007.04.18 07:29 URL | to シャーロット さん #- [ 編集 ]

スワロさんこんばんわ♪

正直消費者の立場にありながらも、ダイヤを買うなんて事は無いだろうと思う自分ですけど、無知でいるよりはマシだと思いました。以前『不都合な真実』を観てきましたが、あれと同じく温暖化や紛争ダイヤも事実や実態を知る事で、観た者の意識を変え改善しようという意識改革も含んだ作品であると思うので、内容は重く凄惨なものだけど勉強にもなりましたね。

でも最近こういったアフリカを舞台にした映画がたくさん取り上げられていますが、そうなると必然的に黒人俳優や女優さんの活躍が目覚しいものになっていきますね。本作のジャイモン・フンスーがそうであるように。

今年もフォレスト・ウィテカーやジェニファー・ハドソンのようなブラックスターが出てきそうな予感がしますね。

2007.04.24 15:55 URL | メビウス #mQop/nM. [ 編集 ]

メビウスさん、こんばんは。
最近、ご無沙汰になってしまってすみません~。
メビウスさんとは絡みたくて仕方なかったんだけど、
就職活動の中「あんたはこの業界の落伍者」のような指摘を受け
もんのすごぉぉく沈んでいました・・・(涙)

うん。
やっぱり映画を通じて少しでも知識を得ることが受け手にとって必要なことなんですね。
知識を得る、関心を持つ。
それが最大の効果かもしれませんね。
現に、スワロも将来ダイヤを買うことになっても紛争ダイヤは買わない、
コンフリクト・フリーの証明をもらう、と思いました。
・・・というか、エンゲージリングは要りません・・・
物をもらうことがあまり好きじゃないので。
メビウスさんも、給料の3ヶ月分をはたくことになるのですから
ぜひ、安全なダイヤを購入してください。

エヴァ缶、美味しかったですか(笑)?

  from swallow tail

2007.04.24 23:17 URL | to メビウス さん #- [ 編集 ]













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