スワロが映画を見た

スワロが見た映画について感想を書いていきます。
劇場映画、DVD、新作、旧作問わず映画のレビューを書きます。
コメント・トラックバック大歓迎。みなさまの積極的な絡みをお待ちしております。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- --:-- | スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) |
ラストキング・オブ・スコットランド

原題:THE LAST KING OF SCOTLAND
製作国:アメリカ/イギリス
製作年度:2006年
上映時間:125分

監督:ケヴィン・マクドナルド
製作指揮:ケヴィン・マクドナルド/アロン・ライヒ/テッサ・ロス
脚本:ジャイルズ・フォーデン
原作:ジェレミー・ブロック/ピーター・モーガン
出演:フォレスト・ウィテカー/ジェームズ・マカヴォイ/ケリー・ワシントン

story:
1971年、スコットランドの医学校を卒業したニコラス(マカヴォイ)は、診療所で働くためにウガンダにやって来る。ある日、彼はアミン新大統領(ウィテカー)の演説を聞きに行った帰り道で、偶然にも大統領の捻挫の治療をすることになる。大統領から気に入られたニコラスは、アミン一家の主治医になる・・・(シネマトゥデイ)

ラストキング・オブ・スコットランド 公式サイト


感想:
9.11以降、人々は生命という人間の最大の人権を改めて感じるようになったのだろうか。
戦争、紛争、虐殺といった類の映画題材が増えているように感じる・・・
悲惨な歴史的事実を忘れてはならない――
きっと、だれもがそう感じ始めているはずだ。

既にご存知の方も多かろうが、
この映画は1971年にウガンダ国大統領に即位したイディ・アミンという人物の物語だ。
彼は2003年、亡命先のサウジアラビアで死去しているが、
7年間で30万人もを虐殺した。

30万人が殺されたのだ。
しかし、わたしたちこの映画の観客は、30万人が殺されたという事実をいつ知っただろうか。
ニコラスがその事実を知ったときではないだろうか。
アミンに近ければ近いほど、その悪と化した一面はなかなか見えない。

そう、わたしもニコラス同様、途中までアミンの一面性しか見えていなかった。
言葉巧みで、人々を親和的な笑顔で魅了する気さくなアミン。
それは表向きの顔で、実は人々には見えなかったもう一つのアミンの顔が存在した。
憎悪や嫉妬、不信から生まれた攻撃的で無慈悲なもう一面。
ウガンダという国の頂点に立ち、その地位を維持しなければならない欲望とプレッシャー。

誰かから期待されると、プレッシャーに押しつぶされそうになり、
恐怖を感じたり、気が狂いそうになったりしたことはないだろうか?
おそらく、そういう体験は誰にでもあることだと思う。
わたしだってある。
アミンも同じだ。
「善」と「悪」。
これはアミンにだけ特別な二面性ではなく、誰もが持っている要素だ。
人間は二面性だけではなく多面的で、
シーンによってさまざまな仮面を使い分けていることは多くの人が知っているはずだ。
そして、自分自身もさまざまな仮面をもっていることを自覚しているはずだ。
会社での顔、恋人の前での顔、家での顔、この友人の前での顔、別の友人の前での顔・・・

わたしは、「善」と「悪」の要素をバランスよくもっていることが
人間らしさの一部だと思っている。
しかし、そのバランスが崩れだすと・・・

アミンを演じたフォレスト・ウィテカーは見事、本年度のアカデミー主演男優賞を受賞した。
当初、わたし自身はレオナルド・ディカプリオに獲って欲しかった、と思っていたが
この作品を見てウィテカーの見事な演技に納得した。
アミンという人物を知らないけれども、
アミンに魅了され、そして次第に恐怖を募らせた。

そして、ニコラスにも共感せざるをえない。
スポンサーサイト

参上が遅れてしまった・・・申し訳ありません。
風邪が良くならなくて、てんやわんやの大騒ぎでしたよ、体が(笑)。

久々に手に汗を握る映画というのを見た気がしました。
これはホントに恐ろしくて、観終わってもしばらく席を立てなかった
です。
人間のダークサイドっていうの?なんて言ったらいいか分からないけれど、そういう部分が浮き彫りにされてて、鬼気迫る描写に心がとても消耗しました・・・。

おいらはニコラスという人間がひどく愚かで、バカだなあと思ったんだけれど・・・でも彼にも共感せざる負えないというのもとてもよく分かる。だから余計に嫌悪感を感じたのかもしれないしね。

そういえば、スカリー捜査官(Xファイル)が出てたのに気づいた?
おいら、鑑賞後に気づいて超ビックリした(苦笑)。

2007.03.21 02:29 URL | 睦月 #- [ 編集 ]

遅くなりましたー。こんにちはん。
んー、アミンよりもニコラスに注目して見ていた感じですから、アミンがこわいーとかはあまり感じなかったし、物語性にもさほど注目してなったのです。でも、内面にせまる演出はとてもよかったですね。
多面性は誰にでもある要素で、そのうちの残虐性があるって事は誰もが認識しなければいけないと思うし。
むしろ残虐性のイメージが強いアミンを、善き人風に描いた視点は私は評価してます。音楽も気に入りましたー♪

2007.03.21 14:33 URL | シャーロット #zSHFkN.U [ 編集 ]

睦月さん、おはようございます。
風邪はだいぶ良くなったようで何よりです。

スカリー捜査官??
気づきませんでした・・・
金髪女性のサラかな?
って、Xファイルって、わたし小学生の頃であまり記憶にないんだよね・・・
でも、超HITして、家で夢中になって見ていた気が・・・
今、レンタルしている『LOST』が一段落したら
今度は『Xファイル』を見ようかなぁ~。


  from swallow tail

2007.03.22 06:28 URL | to 睦月 さん #- [ 編集 ]

シャーロットさん、こんばんは。
シャーロットさんは感覚で映画を楽しまれるようですね。

わたしは超消極的なタイプだし、プレッシャーに弱いので、
前半のニコラスの野心というか勝手っぷりというか積極性には
なんだか怖いものを感じました。
アミンの恐怖とはまた別物の不気味な恐怖です。

恐怖感漂う映像は、音楽、カメラワークが
拷問や切迫したシーンの映像の残虐性をupさせていたように感じました。

  from swallow tail

2007.03.22 18:43 URL | to シャーロット さん #- [ 編集 ]

スワロさんこんばんわ♪

自分もアミン大統領については無知でしたが、彼の残虐性には背筋がゾゾ・・っと来るものがありましたね。裏切り者や前政権の残党などに彼自身が直接手を掛ける所は殆どありませんでしたが、冷酷な表情や言葉でアミンと言う存在の恐怖が際立っていたように思えました。
そしてそのアミンを演じたフォレスト・ウィテカーの演技にも脱帽♪『パニック・ルーム』で最初に観た時は冴えないな~と思いましたが、まさかオスカー取るほど化けるとは思いませんでしたw

2007.03.27 20:37 URL | メビウス #mQop/nM. [ 編集 ]

メビウスさん、こんばんは。
そして、お久しぶりです~。

うん!!
やっぱり、フォレスト・ウィテカーの惹きつけっぷりがすごいですよね。
見たことのないアミンを見ているかのようでした。
ああいうカリスマ性を持っている人がいたら、
自分もきっと狂信的になってしまっていたかもしれません・・ゾゾゾ・・・

  from swallow tail

2007.03.29 22:47 URL | to メビウス さん #- [ 編集 ]

swallo tailさん、こちらにもお邪魔しました^^・
これは見応えのある映画でした。
直接的にアミンの残虐性を描いたわけではなく、二コラスの視点から描いた点が良かったと思います。
とか言いながら、実際はアミン大統領のことを、ほとんど知りませんでした。先日『ホテル・ルワンダ』も鑑賞したのですが、ルワンダ紛争についても知らず。。。
世の中には知らない事が沢山あります。
こういう映画を通して、少しでも多くのことを知り、何も出来なかったとしても無関心でいるのはやめよう。。。と思いました。

2007.03.31 10:17 URL | 由香 #25z4tCOE [ 編集 ]

由香さん、コメント残していただけて感謝の限りです。
も~、スワロは孤独人間なので、こういった人とのふれあいに涙が出そうです。

アフリカ・・・
貧しく、民族紛争で溢れ、エイズが氾濫している土地・・・
わたしもそのくらいの知識しかなく、
アミンが誰で、ウガンダがアフリカのどこに位置するのかも知りませんでした。

わたしもしっかりとニコラス視点で観賞してしまい、
気づいたらアミンの掌の中で転がされて、
アミンの残虐性に気づいたときは既に遅し、というかんじでした。

援助のためには知識を得て、関心を寄せる。
まず、そこが第一歩ですよね。

  from swallow tail

2007.03.31 21:46 URL | to 由香 さん #- [ 編集 ]













管理者にだけ表示

トラックバックURL↓
http://swallowtailchocolate.blog56.fc2.com/tb.php/174-9c27eddd

ラストキング・オブ・スコットランド
【映画的カリスマ指数】★★★★★ 肥大化する憎悪・増幅する狂気 

2007.03.20 08:59 | カリスマ映画論

ラストキング・オブ・スコットランド
フォレスト・ウィテカー、本年度アカデミー賞主演男優賞受賞、その他たくさんの映画祭で主演男優賞をほぼ独占

2007.03.21 14:34 | シャーロットの涙

ラストキング・オブ・スコットランド(評価:◎)
【監督】ケヴィン・マクドナルド【出演】フォレスト・ウィテカー/ジェームズ・マカヴォイ/ケリー・ワシントン/ジリアン・アンダーソン/サイモン・マクバーニー【公開日】2007/3.10【製作】アメリカ、イギリ

2007.03.27 20:37 | シネマをぶった斬りっ!!

ラスト・キング・オブ・スコットランド
この作品に主演したフォレスト・ウィテカーが、第79回アカデミー賞主演男優賞を受賞したので、どうしても観てみたかった。【story】1971年に、スコットランドの医学校を卒業した青年二コラス・ギャリガン(ジェームズ・マカヴォイ)は、ウガンダに渡った。その頃ウガンダで

2007.03.31 10:11 | ★YUKAの気ままな有閑日記★

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。