スワロが映画を見た

スワロが見た映画について感想を書いていきます。
劇場映画、DVD、新作、旧作問わず映画のレビューを書きます。
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ボビー

原題:BOBBY
製作国:アメリカ
製作年度:2006年
上映時間:120分


監督:エミリオ・エステヴェス
脚本:エミリオ・エステヴェス
出演:フレディ・ロドリゲス/ハリー・ベラフォンテ/ジョイ・ブライアント/ニック・キャノン/エミリオ・エステヴェス/ローレンス・フィッシュバーン/ブライアン・ジョラティ/ヘザー・グラハム/アンソニー・ホプキンス/ヘレン・ハント/ジョシュア・ジャクソン/デヴィッド・クラムホルツ/ウィリアム・H・メイシー

story:
1968年6月5日、カリフォルニア、アンバサダーホテル。国民から“ボビー”の愛称で親しまれたロバート・フランシス・ケネディ上院議員は、今宵このホテルで遊説し、カリフォルニア予備選挙で圧勝を治めていた。しかし、ホテル内で凶弾に倒れ、翌日死亡した。一方、ホテルでは様々な人間ドラマが繰り広げられていた・・・

ボビー 公式サイト
感想:
有名なJ・F・Kの実弟・R・F・Kことボビー。
恥ずかしながら、わたしは彼の存在を知らなかった。

本作品は、ボビーが遊説に訪れる1日を描いた群像劇で
作風としては『THE 有頂天ホテル』『ラブ・アクチュアリー』を髣髴とさせる。

実に多くの役者が贅沢に配置されており、とても小blogでは紹介しきれない。
元ドアマンの懐かし話・・・
ベトナム戦争への徴兵を逃れるための結婚・・・
夫の浮気を知る妻・・・
酒びたりの歌手・・・
人種差別に悩むメキシコ人給仕・・・

様々な人間模様はパズルのピースの1つにすぎず、
時間とともに、徐々にうまい具合にはまっていく。
しかも、ピースの1つ1つが実に中身が濃い。

わたしには夢を捨て、愛する人の身を守ることができるだろうか。
夢をあきらめきれず、暗中模索しながらもしがみ続けることができるだろうか。
夫の浮気を知ったときは?
年老いたときは?
人種差別などという苦しみになどあったことのないわたしたちはとても幸せなのだろうか。

わたしが大好きな作品で、やはり60年代を舞台とした映画に『17歳のカルテ』がある。
ウィノナ演じるスザンナは境界性人格障害という精神疾患のために
精神病院に入ることになるのだが、後にスザンナ・ケイセン自身が
「60年という時代のためだった、58年でも82年でも違っていた」と振り返っている。

そう。
60年代という時代は、アメリカ国民にとって非常に重要な年なのだ。

「豊かな国・アメリカ」というのは一部の国民の妄想にすぎず、
ベトナム戦争で貧富の差は拡大し、アメリカは大きなものを失っていく一方だった。
お金も人命もしかりだが、未来への希望さえも失いそうだった。
だから、かれらはボビーに未来を託そうとしていたのだ。
その、国民がボビーに対する、また、ボビーがアメリカに注ぎたい熱い情熱は
作品を通じてじんじんと伝わってくる。

劇中、実はボビー役はいない。
ボビー自身は彼の実際の遊説フィルムが挿入されている。
アンバサダーホテルでの演説も事件当日のフィルムだ。
ボビーの形だけが必要な場合に、顔が一切映らないように、
体の一部だけが映る形で出演しているのみだ。
この実際のボビーの演説が非常にわかりやすく熱い。
心奪われる。
68年、わたしが生きていたら、わたしは一体どうしていただろうか・・・
そして今、この作品を見たわたしたちは何を思うのだろうか・・・

本作は役者の演技も光っていた。
大物も、あまりメジャーではない役者もいい演技で飽きさせない。
『氷の微笑2』でラジー賞を受賞してしまったシャロン・ストーンも
美容室でのデミ・ムーアも大人のいぶし銀のような演技だった。
また、わたしが一番好きなくだりは厨房でのやりとりだ。
副料理長のエドワード(フィッシュバーン)とホセ(ロドリゲス)のやり取りは
最近、涙腺が弱っているスワロには涙もの。
黒人でありながら自力で今の地位を築いたエドワード。
楽しみにしていたチケットを手放すホセの心境。
多くは語られないが、二人のやり取りはきっと誰のこころにもしみていくに違いない。
実は、フレディ・ロドリゲスって知らない役者だったけど、
とてもいい演技をする役者だと思った。
(参考までに現在のスワロの中の位置づけは ガエル≧ケヴィン=フレディ だ。結構接戦)
今後も期待大。

ちなみに、本作の配給も「ムービーアイ」であることも書いておこう。
そして、歴史は繰り返すことも・・・
いや、繰り返すのではなく、止められず、止める気もないのだ・・・
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スワロさん、こんにちは♪
観にいってきましたよ~。
実はこの作品ノーチェックだったんですが、スワロさんの記事を見て、観にいってみようかなと思い・・・で、ものすごく良かったです!
という訳で感謝!です。

確かに構成は『ラブ・アクチュアリー』なんかと似てますね。
この手の構成は個人的には好きです。
フレディ・ロドリゲスは私もこちらの作品が初見でした。アメリカ生まれらしいけど、実際は何系なんだろう?(メキシコ系にしては、顔が薄いし…)。童顔だけど、役柄によっては化けそうな感じですね。

2007.03.07 13:29 URL | Nyaggy #- [ 編集 ]

Nyggyさん、おはようございます。

スワロの感想をみて、こころ動いたとはそれだけで感激ものです。
Nyaggyさん、こちらこそありがとうございます。

でも、見てよかった作品でしょ?
でしょ?でしょ??
実はニューズウィークでは酷評された作品らしいんだけど。
う~ん・・・
アメリカ人から見たらどのように映るのかな。
Nyaggyさんは知識がおありのようなので
スワロにtell me,please!!

2007.03.08 08:03 URL | to Nyaggy さん #- [ 編集 ]

ようやくTBさせていただきました。

ニューズウィークでは酷評だったんですか。
政治色が強いので、批判されやすいかもですね。
いえ、全然知識ないんですけど…。
こういう、いかにもアメリカ!な題材って、アメリカ人と外国人とでは感じ方がかなり変わると思うので、難しいですね。
でも、私は久しぶりに涙腺ゆるみましたよ。
個人的には満足なので、良しとします。

2007.03.08 12:44 URL | Nyaggy #- [ 編集 ]

Nyaggyさん、こんばんは。
TBありがとうございます。
FC2はサーバーによってTBの送信具合に差があるようですね。
わたしのところは比較的スムーズに送信できるんですけど・・・

やはり自国のことなので賛否両論ですよね。
しかも、題材もナイーヴなので。
でも、Nyaggyさんのお気に召す作品でよかったです。
たまに見た作品でも記事にしないことがあるんですけど、書いてよかったです。

  From swallow tail

2007.03.10 19:38 URL | to Nyaggy さん #- [ 編集 ]













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ボビー
監督・脚本: エミリオ・エステヴェスキャスト:アンソニー・ホプキンス ハリー・ベラフォンテ シャロン・ストーン デミ・ムーア イライジャ・ウッド リンジー・ローハン ヘレン・ハント ウィリアム・H・メイシ

2007.03.08 12:29 | And life goes on... movie etc.

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