スワロが映画を見た

スワロが見た映画について感想を書いていきます。
劇場映画、DVD、新作、旧作問わず映画のレビューを書きます。
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そして、ひと粒のひかり

原題:MARIA FULL OF GRACE
製作国:アメリカ/コロンビア
製作年度:2004年
上映時間:101分

監督:ジョシュ・マーストン
脚本:ジョシュ・マーストン
出演:カタリーナ・リーバーマン/イェニー・パオラ・ベガ/ギリエド・ロペス

story:
コロンビアに住む妊娠中の少女マリアは
家族を養うため地元のバラ農園で働いていている。
しかし、横柄な現場主任との関係が悪く、仕事を辞めてしまった。
家族から責められつつもお金を稼がなければならないマリアは
麻薬を運ぶ仕事に手を染めてしまう・・・

そして、ひと粒のひかり official HP
感想:
自分の人生とは何か。
今、自分がしたいことは?
将来、自分はどうあるべきか?
 
17歳の少女が自分の将来を真剣に考える・・・
わたしが17歳のときは何をしていたでしょうか。
高校生で、辞めたかった部活を辞めたいと言えずダラダラ続け、
安易に自分の進路を決めて、漫然と勉強した。
簡単に諦めようとしようとしたのは安易に決めてきたせいでしょうか。

ニュースでもたまに見かける麻薬運び屋(ミュール)。
この作品も、運び屋の面倒をみていた男性がモデルになっていたといいます。
マリアの初仕事、飛行機に乗り合わせたミュールは4人。
――空港で見つかって逮捕される者。
――その人の陰でうまくすり抜けられる者。
――おなかの中で麻薬が漏れて死に直面する者。
そう。
これはどの道をマリアが通ってもおかしくなかったんです。
人殺しも厭わない業者のために、
大切な命が食いものにされていくことがこころを突き刺します。
きっと、今この時間も、胃の中いっぱいに麻薬を詰めた女性が
恐怖と隣りあわせで飛行機に乗っているかもしれません。

マリアが持っていたのは「62粒のドラッグ」と「おなかに宿った子」。
親友・ブランカに「麻薬をのむ母親なんて」となじられますが、
彼女がミュールを選んだのは単純にお金がほしかったからではないでしょう。
もちろん、家族と自分の子どものためにお金もほしい。
でも、きっと、家族に縛られるがんじがらめの生活から
マリアは少しでも逃れたかったからじゃないからでしょうか。
家族の束縛から逃れて、自分の存在意義を見出したかったし、
自分自身を考え直したかったからじゃないからでしょうか。
マリアがN.Y.でたどり着いたのは、
子どものためにアメリカに来たというミュール仲間・ルーシーの姉。
そう考えると、マリアがミュールを選んだのは残酷な必然だったのかもしれません。

主演のカタリーナ・リーバーマンの演技力には目を見張るものがありました。
彼女が背負っているものはあまりにも大きすぎます。
両親と姉とその子どもを養うのはマリア一人です。
母親も姉も仕事をすることなく完全にマリアに頼りっきりなのに
彼女たちは言いたい放題で、見ていると腹立たしくなりました。
それでもマリアはじっと我慢しています。
ついに工場を辞め、その後も家族のために働こうとしました。
それから妊娠発覚。
今度は自分の子どものことも考えなければなりません。
突発的だからこそ失敗も多く、そして、どこか繊細。
悩みはあるけれども誰にも打ち明けることなく、静かに自分の胸に秘めて考える。
でも、とても強い女性です。
自分の家族を養い、さらには妊娠までわかってしまっても、
全くと言っていいほど彼女の脆さを感じませんでした。
その複雑な17歳に、カタリーナははまり役でした。
きりりとした顔立ちがマリアそのものでしたし、
強そうなのに危なげな複雑なマリアはカタリーナそのものなのかしら?と思うほどでした。

この作品を見て、南米事情にもかなり興味を持ちました。
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初めまして。
『トランスアメリカ』にコメントありがとでした。こちらにも遊びに来ました。沢山映画鑑賞していますね。私も最新のも観たいけどやっぱり過去のも観たくってでも時間が無いっていう状況です。また遊びに来ますね。

2006.09.20 12:44 URL | ALICE #- [ 編集 ]

ALICEさん、おはようございます。
訪問&コメントありがとうございます。

映画は大好きです。
劇場映画もたくさん観たいのですが、
金欠だったりすると一気にDVD観賞率upです・・・

ALICEさん、拙いblogですが、
ぜひ、またいらしてくださいね。

  from swallow tail

2006.09.21 07:36 URL | to ALICE さん #- [ 編集 ]

スワロさん、こんにちは。
この作品、劇場公開時にとてもとても気になっていました。中南米では、小さな子供や若者が家計を担うというのはよくある話ですが、ミュールとなるとまたちょっと事情が違いますよね・・・。
結局まだ鑑賞できていないんですが、いつか必ず観ようと思っています。私も、自分が17歳だった頃のことをつい考えてしまうかもしれません。

2006.09.22 12:51 URL | Nyaggy #- [ 編集 ]

Nyaggyさん、こんばんは。
お返事が遅くなってしまってすみません。

この作品はおすすめの1本です。
ミュールの事実についてはたまに特番やワイドショーなどで耳にしますよね。
経済大国に食い物にされていく中南米諸国の実情は実に悲惨なものですよね。

Nyaggyさん、ご覧になったらぜひ記事にしてくださいね。
きっとご自分の17歳と比較せざるをえませんよ。

  from swallow tail

2006.09.24 22:29 URL | to Nyaggy さん #- [ 編集 ]

こんばんは!主演女優さんがなかなか決まらなかったそうですが、彼女のビデオを観て一発で決めたというのが納得できる、よい表情をする女性でした。
まだまだ自分には知らない世界があって、複雑な気持ちになってしまいました。彼女は運が良かったですが、遺体となって帰っていく人も多いでしょう。
色々と考えてしまった作品でした。

2006.10.24 00:46 URL | yuki@レンタルだけど映画好き #- [ 編集 ]

yukiさん、おはようございます。

カタリーナはこの役にとっても似合っていましたよね。
表情の演技が素晴らしいので、今後の活躍が気になります。
この映画で、密輸の現状と惨状を浮き彫りにしてくれましたよね。
深い映画でした。

  from swallow tail

2006.10.25 07:35 URL | to yuki さん #- [ 編集 ]













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映画『そして、ひと粒のひかり』
原題:Maria Full of Graceひと粒どころではない、24時間絶食して大きめの繭ほどの麻薬の詰まったゴム袋を50粒以上飲みこんでコロンビアからニューヨーク・・少女の成長の物語 マリア(カタリーナ・サンディノ・モレノ)はコロンビアの田舎町のバラ園の仕事を失業、家族

2006.10.07 02:27 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

そして、ひと粒のひかり
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2006.10.24 00:46 | レンタルだけど映画好き 

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